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【高校野球ベストシーン’23・長野編】上田西が大逆転で夏甲子園、松商学園を終盤で逆転した決勝

2024.01.23


横山 聖哉(上田西) 

2024年が幕を開け、センバツの足音も聞こえはじめてきた。昨年、高校球界でもさまざまな印象的な出来事があったが、都道府県ごとにベストシーンを思い出してみよう。

【選手権長野大会決勝・上田西vs.松商学園】

野球は得点が動くと試合が動くとよく言われる。昨年夏の、上田西松商学園の長野大会決勝は、終盤に一気に動いた試合だった。

初回に松商学園が1点を先制すれば、3回に上田西が追いつく。1対1のまま、両チームともに得点が奪えず7回が終わる。延長戦の雰囲気も漂い始めた8回から、試合が一気に激しく動いた。

8回表に松商学園が3点を奪って勝ち越しに成功。しかし、上田西はその裏に片平 結絆内野手(3年)の左翼越えの逆転2ランなど、6点を奪って7対4と逆に3点をリードする展開となった。それでも松商学園は9回表に食い下がって、4連打などで2点を返す。あと1点というところまで追い詰め、なおも無死一、二塁と攻め立てたが、最後は上田西の4番手、服部 朔矢投手(3年)が後続3人を打ち取って踏ん張った。7対6。その得点の大半は8回以降だった。

上田西松商学園にそこまで連敗を喫していたが、見事にリベンジ。8年ぶりの夏の頂点に輝いた。甲子園では開幕ゲームに登場。4強に入った土浦日大(茨城)に敗れたが、打線の中心、3番・横山 聖哉内野手(3年)が秋のドラフトでオリックスから1位指名されるなど、未来のヒーロー候補を生みだした。

<全国高校野球選手権長野大会:上田西7ー6松商学園>◇2023年7月27日◇決勝◇長野オリンピックスタジアム

松商学園スタメン
(二)鈴木 湧陽(3年)
(右)小林 柊斗(3年)※松本大進学予定
(一)山岸 建斗(3年)
(中)市川 蔵人(3年)
(捕)前田 優空(3年)
(三)笠原 蓮(3年)※拓殖大進学予定
(左)塩原 匠真(3年)
(投)齋藤 新太(3年)
(遊)磯貝 治郎(3年)※桐蔭横浜大進学予定

上田西スタメン
(左)中村 太軌(3年)
(中)黒岩 大都(3年)
(中)横山 聖哉(3年)※オリックス1位
(二)小林 遼太郎(3年)※神奈川大進学予定
(三)片平 結絆(3年)
(右)[木次 志颯(3年)
(捕)岩下 俊輔(2年)
(投)権田 成也(3年)
(一)井出 涼太(3年)

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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