News

ヤクルト奥川、大きな自信をつけた防御率0.00の快投<思い出の明治神宮大会>

2023.11.18


あの右腕が来季の完全復活を目指している。ヤクルトの奥川 恭伸投手(星稜出身)は、右肘痛などから復活を目指し、11日に行われた四国IL愛媛との練習試合で登板し3回を無失点に抑えた。球速も154キロをマーク。完全復活へ、大きな手応えをつかんでいる。

奥川は星稜(石川)時代、2年春夏、3年春夏に甲子園を経験した。2年春にはベスト8、3年夏には準優勝の成績を収めているが、もうひとつ全国大会で大きな実績を残している。

2018年、2年の秋の明治神宮大会でチームを準優勝に導いた。奥川は初戦の広陵(中国)戦で先発し、7回をわずか3安打無失点に抑えて9対0の7回コールド勝ちに貢献した。奪った三振は11を数え、素材の高さを証明した。

続く高松商(四国)との準決勝では先発7回4安打1失点(自責0)。奪った三振は12にも上った。決勝の札幌大谷(北海道)戦は、1対2と逆転を許した後の7回途中からマウンドへ。打者4人を3奪三振を含め完全に抑える好投を見せた。チームは惜しくも準優勝に終わったが、奥川自身は3試合15.1回を投げて26奪三振、防御率は0.00。大きな自信をつかんだ大会だった。

翌年の夏甲子園では星稜を準優勝に導く快投を見せ、秋には神宮を本拠地とするヤクルトからドラフト1位指名を受けた。明治神宮大会の活躍は、その後の奥川の人生を飛躍させることになったことは間違いない。

プロ2年目となった2021年には18試合に先発し9勝(4敗)を挙げ、チームのリーグ優勝、日本一に貢献し、大ブレークした。来季は、再び神宮球場で躍動する奥川を見たいものだ。

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.26

新潟産大附が歓喜の甲子園初出場!帝京長岡・プロ注目右腕攻略に成功【2024夏の甲子園】

2024.07.27

昨夏甲子園4強・神村学園が連覇かけ鹿児島決勝に挑む!樟南は21度目の甲子園狙う【全国実力校・27日の試合予定】

2024.07.26

名将の夏終わる...春日部共栄・本多監督の最後の夏はベスト4で敗れる【2024夏の甲子園】

2024.07.26

報徳学園が3点差をひっくり返す!サヨナラ勝ちで春夏連続甲子園に王手!【2024夏の甲子園】

2024.07.26

「岐阜県のレベルが上がっている」県岐商が2年ぶりの決勝進出も、岐阜各務野の戦いぶりを名将・鍛治舎監督が称賛!【24年夏・岐阜大会】

2024.07.25

まさかの7回コールドで敗戦...滋賀大会6連覇を目指した近江が準決勝で涙【2024夏の甲子園】

2024.07.24

享栄、愛工大名電を破った名古屋たちばなの快進撃は準々決勝で終わる...名門・中京大中京に屈する

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.21

名将・門馬監督率いる創志学園が3回戦で完敗…2連覇狙う履正社は快勝【近畿・中国実力校20日の試合結果】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.27

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」