四国アイランドリーグplus・高知に「準硬式出身の剛腕」池端航洋が入団! 「準硬式の発展に貢献できるような選手に」
12月4日、四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスは特別合格者を発表。関西学院大・池端 航洋投手(土佐出身)が新たに入団することとなった。
池端は最速147キロを計測する速球派投手。1年生の秋には、リーグ戦初登板ながら完全試合を達成する快挙を成し遂げている。しかし、この池端の偉業を知る人は少ないだろう。それは彼が所属していたのが準硬式野球だからだ。
硬式野球に比べて、まだ認知度が低い準硬式。硬式球に比べると軽く、肩・肘への負担が少ない。一方で球速が出にくいとされているのがボールの特徴である。池端はそんな球で147キロを投げられる力があるのだ。
実際、11月に甲子園で開催された『全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会』では130キロ中盤を計測。その後、倉敷で開催された『第41回全日本大学9ブロック対抗準硬式野球大会』では140キロを超えていた。硬式球にアジャストしたときに、どれだけの速球を投げ込めるか。期待で胸が膨らむ。
その池端だが、甲子園大会終了時点では「メンタルも球速も、ピッチャーとしての能力がまだまだ足りてない」と反省。満足いく投球ができないことを悔やんでいたが、そこには準硬式の看板を背負う強い覚悟はあったからだ。
「今回の甲子園大会3日間を通じて、自分がもっと準硬式の発展であるとか、野球界の発展に貢献できると思いました。だからそれを絶対に達成しないといけない、という風に決意に変わりました。これから自分は野球を続けるので、もっともっと活躍して準硬式の発展に貢献できるような選手に、プレースタイルも含めて目指してやっていこうと思っています 」
準硬式から硬式へ。高校野球3年間を過ごした思い出の地・高知に戻り、今度は独立の舞台で球界を驚かせるような活躍を見せて欲しい。
文・田中裕毅(大学準硬式評論家)