News

大学日本代表候補・佐々木 泰が語る「青山学院大主将就任」と「ドラフト」

2023.12.02


青山学院大・佐々木 泰

来年のドラフト候補が勢ぞろいしている「侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿」。初日のMVPを上げるとするなら間違いなくこの男だろう。

青山学院大の超攻撃的2番打者・佐々木 泰内野手(県立岐阜商・3年)である。

シートノックで三塁手としてガッツあふれるプレーを見せれば、フリーバッティングでは「大学代表候補選手の中でも頭ひとつ抜けている」と代表の計測担当者も語るスイングスピードで5本の柵越えを達成。うち2発はあわや場外弾の推定飛距離120メートル級で、改めて東都大学リーグ通算11本塁打の実力を示した。

そんな佐々木は今何を考え、この1年どんな成長を目指ししているのか?

ーーフリーバッティングでの5発柵越え。この坊っちゃんスタジアムでは秋季東都大学リーグ開幕週でも一発を放っていますが、改めてこの合宿への想いは?
佐々木 代表候補選手としてここでプレーするのは一年ぶりですが、自分たちの代になったという意識を改めて身をもって感じています。代表を背負うことは光栄なことなので、それにふさわしいプレーをしたいと思っています。

ーー代表合宿ではチームをけん引する立場にもなりますが、そこへの意識は?
佐々木 自分が下級生だった時にいろいろな先輩方にプレーしやすい環境を作っていただいたし、下級生もいるので積極的に声をかけていきたいです。技術面でもいろいろな交流ができればとも思っています。

ーーその技術面で、ここをこの合宿で向上させたい目標はありますか?
佐々木 走攻守すべての面です。ここから上のステージを目指すためにはそこが重要になってくると考えています。特にバッティングでは2・3年時にいい成績を残せていないので、この合宿がいいきっかけになればいいと思っています。

ーーその打撃面で最近取り組んでいることはありますか?
佐々木 ここ最近は差し込まれて打ってしまうことが多かったので「ボールを長く見る」という練習は意識して取り組んでいます。今日はそれがいい方向に出ました。

ーー秋は明治神宮大会決勝戦で慶応義塾大に敗れ、最後の最後に悔しい思いもしました。そして来年は上のステージへの勝負も待っています。
佐々木 自分の結果もそうですが、チームが勝つことが一番。新チームではキャプテンにもなりましたし、2024年は今年以上に頑張らないといけない。後悔なくやりきりたい想いはあります。

ーー4年生たちから託された言葉とかは?
佐々木 「俺たちを超えてくれ」でした。ただ、(春秋東都連覇・全日本大学野球選手権優勝の)三冠を超えるのはなかなか難しいですし、東都大学リーグは甘いリーグではないので。まずは一部残留を目標に定め、そこが達成できたら優勝を狙うという形で目の前の試合に全力で取り組んでいきたいです。

ーー今年のドラフトでは青山学院大から3選手が指名され、当日のうちに広島東洋カープ・新井 貴浩監督が(1巡目指名・常廣 羽也斗投手の)指名あいさつに訪れる雰囲気も味わっいました。
佐々木 そこに向けてはまだ自信よりも不安の方が大きい「大丈夫か?」と自分に問いかけています。この一年は自分の運命を決める大事な一年になるので、死に物狂いで頑張ってこの春に結果を出したいと思います。

青山学院大野球部主将就任も明かしてくれた佐々木。松山合宿ではまだ旧チームでの「5」を背負っている彼だが、2024年は主将だけが背負える「1」に身をまとい、大学野球界のトップに立つ闘いに挑んでいく。

(聞き手:寺下 友徳)

この記事の執筆者: 寺下 友徳

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.22

【九州地区ベスト8以上進出校 7・22】福岡と佐賀で決勝のカードが決定、宮崎、鹿児島では4強が出揃う【2024夏の甲子園】

2024.07.23

「松坂さんを超える投手になる」偉大な先輩を夢に見る横浜のスーパー1年生が最速147キロを計測!4回5奪三振完全投球で決勝進出に貢献!

2024.07.23

全国トップレベルの投手陣が打ち込まれる…仙台育英、被安打19、8失点で15年ぶりの決勝戦敗退

2024.07.23

横浜がサヨナラ勝ちで決勝進出! 1年生右腕が147キロ計測で4回0封!春王者・武相との激闘制す!

2024.07.23

変則投手にも動じない今年No.1スラッガー・石塚裕惺(花咲徳栄)、知られざるルーティンとは?【24年夏・埼玉大会】

2024.07.20

伊集院の好左腕・新藤、終盤力尽き、鹿児島実に惜敗【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.20

枕崎が1時間半遅れの試合でも集中力を発揮!堅守を発揮し、2年連続の8強!【24年夏・鹿児島大会】

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.20

【夏の逸材123人成績速報】198センチ左腕、世代屈指のスラッガー、大分の県立に現れた150キロ右腕などドラフト候補が大活躍!北海道NO.1左腕がプロ志望を表明

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.06.23

大阪桐蔭が名門・日体大に1勝1分け! スター選手たちが快投・豪快弾・猛打賞! スーパー1年生もスタメン出場 【交流試合】

2024.06.23

プロ注目の大阪桐蔭・徳丸が大学生相手に決勝アーチ!直近3週間5本塁打と量産態勢!2年ぶり夏甲子園へ強打者の勢い止まらず!

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」