【2024ドラフト展望・大学生野手編】青学ドラ1コンビから本塁打のスラッガーなど注目9選手を紹介!
麦谷 祐介(富士大)
明治大・宗山 塁内野手(広陵)、大阪商業大・渡部 聖弥内野手(広陵)、青山学院大・西川 史礁外野手(龍谷大平安)の3人がトップを走る、2024年大学生野手のドラフト戦線。先日開かれた明治神宮大会では、トップ3を猛追するパフォーマンスを見せた選手たちが現れた。
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富士大の左のスラッガー・麦谷 祐介外野手(大崎中央出身)は他のドラフト候補の野手にはない“唯一無二の実績”がある。青山学院大の「2023年ドラフト1位コンビ」から2本塁打を打っていることだ。春の大学選手権では阪神1位の下村 海翔投手(九州国際大付)から本塁打。神宮大会では、広島1位の常廣 羽也斗投手(大分舞鶴)から逆方向へ本塁打を放った。「大舞台には強いんです」が本人の弁だ。
また、センターからのバックホームでも、大学生トップレベルの強肩を披露した。来年はリーグ戦から圧倒的な成績を残すことができるか注目だ。
同じく富士大の佐々木 大輔内野手(一関学院)も常にフルスイングを心がけるスラッガーで、飛距離は世代上位に入る。
神宮大会準優勝の青山学院大には1年時から注目されてきた佐々木 泰内野手(県立岐阜商)がいる。今年の神宮大会で12打数4安打を記録し、粘り強い打撃が目を引いた。ラストシーズンでは突出した打撃成績を残すことができるか。
同じ東都では、國學院大・柳舘 憲吾内野手(日大三)がドラフト候補となりそうだ。今春のリーグ戦で3本塁打、打率.375でベストナインと首位打者を獲得。安定した三塁守備、ナインへの指示出しの姿をみても、中心選手として意識の高さがうかがえた。
東京六大学では神宮大会で好プレーを披露した慶應大・水鳥 遥貴内野手(慶應義塾高)の守備力の高さは申し分ない。あとは打撃面でどれだけレベルアップできるか。吉納 翼外野手(東邦-早稲田大)は今秋のリーグ戦3本塁打を放ち、パワフルな打球を放つスラッガーとして注目される。
大阪経済大の柴崎 聖人外野手(岐阜第一)は、トップ3・渡部と同じ関西六大学に所属する左の好打者。俊足巧打強肩の三拍子揃った選手として評価が高く、今秋のリーグ戦では打率.420と高打率をマークした。12月1日から開催される大学強化合宿に参加予定だ。
立命館大の竹内 翔汰外野手(創志学園)は春秋のリーグ戦ともに1本塁打を記録。DeNA・佐野 恵太外野手(広陵-明治大)を彷彿とさせる打撃フォームは迫力があり、打球も力強い。来年は本塁打数を増やすことができるか。
彼らが切磋琢磨して、大学球界、ドラフト戦線を大いに盛り上げることを期待したい。