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大阪桐蔭・平嶋桂知「初戦敗退・5回4失点」でも大会No.1投手の理由<高校野球ドットコム注目選手ファイル>

2023.11.18


平嶋 桂知(大阪桐蔭)

今回の“コム注”では大阪桐蔭のエース・平嶋 桂知投手(2年)を取り上げる。

今年6月の練習試合で最速154キロをマークし、公式戦ではどの試合も140キロ後半の速球を投げ込む身長187センチの本格派右腕だ。神宮大会では関東一に初戦で敗れ、5回4失点と負け投手になってしまった。しかし、今大会に出場した投手ではNO.1に推したい。

まず直球は常時140キロ〜145キロを計測。130キロ台後半だったこの夏と比べると、着実にパワーアップしている。出場投手ではピカイチの球速だ。

スピードだけでなく、平嶋のストレートが魅力的なのは“威力型”であること。なかなか前に飛ばせない。さらに187センチの角度を生かしたオーバースローということもあって、打ちにくい。関東一の打者からも「角度を感じました」というコメントを残している。

そのためヒットを打たれても、内野の間を抜くものばかりで、長打は浴びにくい。関東一戦で大阪桐蔭の守備陣は、平嶋の威力のあるストレートを信じて、やや前進守備をしていたほどだ。実際、関東一打線は平嶋のストレートを長打にできず、外野フライが上がっても、浅いものがほとんどだった。

変化球は120キロ後半のカットボール、130キロ前半のフォークでいずれも精度が高い。直球、高速変化球でゴリ押しするという、まさにパワーピッチャーの投球だ。ただ、関東一戦に関しては変化球の抜けが多く、3回裏、2ランを打たれてしまった。本人も「抜けたカットボールが打たれてしまいました」と振り返る。変化球を決め球と呼べるまでにレベルを高めていきたい。

細かい制球力があるわけではないが、この投手が良いのはピンチになっても、置きにいかず強いボールを投げ続けられることだろう。来年のセンバツから低反発バットが採用される。平嶋はその恩恵を受けやすいタイプで、かなりの好成績を残せるのではないか。

投球スタイルで気になるのは緩急がないこと。全ての投球が力押しなので、目先を変えるボールがあると、もっと進化できるだろう。

平嶋は「ストレートの平均球速を高めたい」とコメントしている。さらにスピードが増せば、空振り数も増えるだろう。ドラフト会議では、「長身の本格派右腕」は人気が集まりやすい。来春のセンバツでは神宮とは見違えるような投球を魅せて、ドラフト上位候補へ浮上する存在になってもらいたい。

選手名鑑情報
平嶋 桂知(ひらしま・かいち)
右投げ両打ち
187センチ84キロ
稲城シニア出身 南中野中出身
【寸評】
過去の寸評はこちら
【試合での活躍】
1年秋 秋季近畿大会 龍谷大平安戦で1回2失点
2年春 センバツベンチ入り
2年春 近畿大会 智辯学園戦 5回3失点の力投
2年夏 大阪大会 リリーフとして活躍
2年秋 秋季大阪大会 準々決勝以降、2試合で10回1失点
明治神宮大会 対関東一戦 5回4失点
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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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