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北海「夏2勝」の経験豊富な野手と「伸び盛り」投手陣で、打倒作新を狙う<明治神宮大会出場校紹介>

2023.11.13

第54回明治神宮野球大会が15日に開幕を迎える。北海道からは北海が13年ぶり4回目の出場を果たす。秋季北海道大会では宿敵・クラーク記念国際東海大札幌を下して優勝。来年春のセンバツへも大きく前進した伝統校を紹介する。

後半に勝負強さを発揮して優勝
試合後半に勝負を決めて勝ち上がってきた。全道大会では点差がついた試合は多かったが、準々決勝では5回以降に9得点、準決勝も1点リードの8回に4点を追加して突き放した。決勝に至っては、0対4で迎えた5回、6回に同点に追いつき、延長10タイブレークの末に10回に4点を奪って勝利している。中盤から終盤にかけて、北海打線が牙をむいて、つかんだ優勝だった。
★北海道大会の戦績
<札幌支部予選>
1回戦 16-2 札幌厚別(5回コールド)
2回戦 6-5 札幌日大
代表決定戦 17-0 札幌白石(5回コールド)
<全道大会>
2回戦 9-0 稚内大谷(7回コールド)
準々決勝 10-0 クラーク記念国際(7回コールド)
準決勝 6-1 別海
決勝 8-4 東海大札幌(延長10回)

夏甲子園2勝メンバーが1番から5番までズラリ
明治神宮大会出場を決めた秋季北海道大会決勝戦。スタメンの1番・片岡 誠亮外野手(2年)、2番・谷川 凌駕内野手(2年)、3番・幌村 魅影内野手(2年)、4番・宮下 温人外野手(2年)、5番・大石 広那捕手(2年)は、いずれも前チームからベンチ入りし、今夏の甲子園で2勝を経験した。片岡、谷川の1、2番コンビは前チームそのまま。大石も前チームからスタメンマスクを被った。宮下も下位打線でスタメン出場することもあった。経験豊富な5人がズラリと並ぶ打線は相手にとって脅威だ。
さらに全道大会で打率.643を誇って絶好調だったのが9番打者の吉井 天星内野手(1年)。4試合14打数9安打、打点もチームトップの10を稼いだ。さらに3四球を加えた出塁率は.706で、1番へのつなぎ役として役割を果たした。決勝では得点した5回、6回、10回すべてで安打を放って得点に貢献。実績ある5人に打率6割の9番打者を加えた打線は、強力な武器になる。

背番号1を目指して競争して成長した投手陣
背番号11の松田 収司投手(1年)が全道大会全4試合で登板。3試合で先発し、チームの優勝に貢献した。決勝では延長10回を見事に完投。4失点ながら4回以降は無失点に抑えるなど、成長した姿を見せた。178センチで体の線は細いが、腕をしならせ、体の柔軟性を生かしたフォームが特徴の右腕で、直球のキレと伸びで勝負する。
その他、全道大会では背番号10の右腕・新屋敷 寿也投手(2年)、背番号13の浅水 結翔投手(1年)が登板。新屋敷は準決勝で先発し8回途中1失点と好投した。平川敦監督は「背番号1をつける投手がいない」と、投手には背番号1を与えず、一塁手のレギュラー、主将の金澤 光流内野手(2年)が背番号1を付けている。投手陣がエースナンバー奪取争いをすることでレベルアップしてきたともいえる。
伸びしろたっぷりの投手陣と、経験豊富な野手陣が特徴の北海。明治神宮大会では、作新学院(関東=栃木)との初戦で、後半の勝負強さを発揮する。
今大会の出場校の分析、神宮大会の日程もチェック↓↓
【11月15日開幕】明治神宮大会出場10校 戦力完全分析!「秋の高校野球日本一」はどこだ!?
注目選手一覧<【明治神宮大会】高校生注目選手リスト34人!この1年、高校球>を読む界を引っ張るスターは誰だ!?>を読む

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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