News

広島2位・高太一(大商大)「まさかこんな高い順位で…」喜びが爆発

2023.10.27


胴上げされる高太一

26日に行われたプロ野球ドラフト会議で、大阪商業大の高 太一投手(広陵)が広島から2位指名を受けた。
先にチームメートの上田 大河投手(大阪商大高)が西武から2位指名を受けると、その数分後に高も名前を呼ばれた。「まさかこんなに高い順位で指名されるとは思っていなかった。先に上田が指名されたので、嬉しい気持ちと同様に不安な気持ちでいっぱいだったので、本当に嬉しいです」と素直な気持ちを語った。

愛媛県新居浜市出身の高は広陵に進学。入学当初は野手だったが、2年秋に投手に転向した。3年春の甲子園では背番号17でベンチ入りし、2回戦の東邦戦でリリーフ登板。この時の投球が富山陽一監督の目に留まり、大阪商業大に進学することになった。

高校時代は河野 佳投手(広島)や、今ドラフトでヤクルト3位に指名された石原 勇輝投手(明治大)の控えだったが、大学入学後に急成長。2年秋から主力投手となり、今年は上田との二枚看板でリーグ戦4連覇に貢献した。最速151キロの直球にスライダーやチェンジアップなどを投げる本格派左腕。「真っすぐのキレとインコースのコントロールをアピールしたい。与えられた役割をしっかりこなすのが一番の目標」と抱負を語った。

高校時代は「雲の存在」と思っていた河野と石原と同じ舞台に立つことになった高。「絶対に2人には負けない気持ちでやるだけですし、これから先も2人には刺激になると思うので、自分もその2人に刺激を与えられるような存在になりたいです」と同期で切磋琢磨することを誓っていた。

チームメートの上田とは違うリーグで戦うことになり、「日本シリーズや交流戦で投げ合った時には、絶対に負けないという気持ちを持っています」とキッパリ。2人で投げ合う日を心待ちにしたい。
高校時代は控えで、大学でも2年春のオープン戦で5回15失点の屈辱を味わうなど、苦しい立場から這い上がって、ドラフト2位でプロ入りを勝ち取った。「自分の持てるものを全て出して、必死に食らいついていこうと思います」と泥臭くプロの世界でも生きていく。
取材・文=馬場 遼

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.07.26

新潟産大附が歓喜の甲子園初出場!帝京長岡・プロ注目右腕攻略に成功【2024夏の甲子園】

2024.07.27

昨夏甲子園4強・神村学園が連覇かけ鹿児島決勝に挑む!樟南は21度目の甲子園狙う【全国実力校・27日の試合予定】

2024.07.26

名将の夏終わる...春日部共栄・本多監督の最後の夏はベスト4で敗れる【2024夏の甲子園】

2024.07.26

報徳学園が3点差をひっくり返す!サヨナラ勝ちで春夏連続甲子園に王手!【2024夏の甲子園】

2024.07.26

「岐阜県のレベルが上がっている」県岐商が2年ぶりの決勝進出も、岐阜各務野の戦いぶりを名将・鍛治舎監督が称賛!【24年夏・岐阜大会】

2024.07.25

まさかの7回コールドで敗戦...滋賀大会6連覇を目指した近江が準決勝で涙【2024夏の甲子園】

2024.07.24

享栄、愛工大名電を破った名古屋たちばなの快進撃は準々決勝で終わる...名門・中京大中京に屈する

2024.07.21

【中国地区ベスト8以上進出校 7・20】米子松蔭が4強、岡山、島根、山口では続々と8強に名乗り、岡山の創志学園は敗退【2024夏の甲子園】

2024.07.21

愛工大名電が今夏3度目のコールド勝ちでV4に前進!長野では甲子園出場37回の名門が敗退【東海・北信越実力校20日の試合結果】

2024.07.21

名将・門馬監督率いる創志学園が3回戦で完敗…2連覇狙う履正社は快勝【近畿・中国実力校20日の試合結果】

2024.06.30

明徳義塾・馬淵監督が閉校する母校のために記念試合を企画! 明徳フルメンバーが参加「いつかは母校の指導をしてみたかった」

2024.07.08

令和の高校野球の象徴?!SJBで都立江戸川は東東京大会の上位進出を狙う

2024.06.28

元高校球児が動作解析アプリ「ForceSense」をリリース! 自分とプロ選手との比較も可能に!「データの”可視化”だけでなく”活用”を」

2024.06.27

高知・土佐高校に大型サイド右腕現る! 186cm酒井晶央が35年ぶりに名門を聖地へ導く!

2024.06.28

最下位、優勝、チーム崩壊……波乱万丈のプロ野球人生を送った阪神V戦士「野球指導者となって伝えたいこと」