【関東】中央学院、プロ注目右腕を攻略してコールド発進!
秋の県大会優勝の中央学院(千葉1位)は、地区予選から140キロ台の速球投手を攻略し、勝ち上がってきた。白鴎大足利(栃木2位)の最速148キロ右腕・昆野 太晴投手(2年)に対してもしっかりと攻略した。この日、昆野は調子が上がらなかったというのだが、それでも、140キロ前後の速球を投げ込む。中村は「140キロを超えている投手を打っているといっても、それぞれタイプが違っていて、良さがありました。昆野投手もストレートが伸びていました」と評する。ただ、県大会同様、高めに浮いたボールをしっかりとコンタクトして、着実に点を積み重ねていった。
2回表、7番小澤 遼大内野手(2年)の適時打で1点先制。3回表には中村 研心内野手(2年)の三塁打で2点目を入れた。4回裏に1点を返されたが、さらに6回表、蔵並 龍之介投手(2年)が2点二塁打で4対1とした。
6回裏、白鴎大足利は1点を返したが、7回表、中央学院は4番中村の中犠飛、5番森田 倫揮内野手(2年)、再び7番小澤の適時打で、3点を追加。昆野から10安打7得点を奪い攻略に成功した。
中央学院は秋季千葉県大会でも144キロ右腕・千葉 雄斗投手(2年)を攻略して勝ち上がっているように、関東大会でもプロ注目右腕に対応できる各打者のミート力は恐るべしものがある。そして8回表にも中央学院は3点を追加した。
中央学院は甘く入ったボールをコンタクトしただけではなく、ランナー二塁からしっかりと本塁に還れるハイレベルな走塁も披露。中央学院のスピードの速さに白鴎大足利の野手陣は慌てているように感じられた。中央学院は自分たちのリズムで試合運びができていた。
投げては蔵並が好投。130キロ後半の速球、120キロ前半のスライダー、フォークをコントロールよく投げ分ける好投。相馬監督も「長身の割に、器用に投げられるのが蔵並の良さです」と好投ぶりを評価していた。
プロ注目のスラッガーや、プロ注目になるような速球投手がいるわけではないが、隙を逃さない野球はハイレベルなチームが多い千葉で揉まれたものを実感させられる。