試合レポート

【関西学生野球】関西大vs立命館大

2023.09.25


金丸 夢斗(関西大)

金丸が気迫の17K完投!関西大が延長戦で立命館大との首位攻防戦を制す

<関西学生野球秋季リーグ:関西大2-1立命館大>◇25日◇第4節3回戦◇ほっともっとフィールド神戸

「本当に痺れるゲームでした」。関西大の早瀬万豊監督が取材冒頭にこう漏らすほどの大熱戦だった。

今季の関西学生リーグでここまで勝ち点を落としていないのは関西大と立命館大だけ。1勝1敗で迎えた3回戦は優勝争いを大きく左右する一戦となった。

関西大の先発は、2日前の1回戦で16奪三振1失点完投勝利を収めている金丸 夢斗投手(3年=神港橘)。疲労もあり、有馬 諒捕手(4年=近江)は金丸の状態について、「あまり万全な状態ではなかった」と話していたが、「勝ち点を取らないと優勝には近づけないので、全力で投げていこうは思っていました」とこの日も金丸は奪三振ショーを見せる。

序盤はスライダーやスプリットなどを駆使して3回まで5奪三振。打線は立命館大先発の有馬 伽久投手(1年=愛工大名電)の前にあと1本が出ない展開が続いたが、4回に1死一、三塁のチャンスを作ると、8番・三杉 彪真外野手(4年=関大北陽)の中犠飛で待望の追加点を挙げる。

リードを許した立命館大は5回からドラフト候補のエース・谷脇 弘起投手(4年=那賀)を投入。谷脇は自慢のスライダーを武器に8回までの4イニングを無失点に抑え、味方の反撃を待つ。

金丸は中盤から直球主体の配球に切り替え、変わらずに三振の山を築く。8回も簡単に2死を奪い、この回も無得点に終わると思われた。ところが、ここまでチーム唯一の安打を放っていた表 悠斗内野手(4年=明豊)にこの日4安打目となる左越えソロ本塁打を浴びて同点に追いつかれてしまう。

さらに9回には連打で無死一、三塁のピンチを招く。ここで関西大は申告故意四球で満塁策を選択。バッテリーミスや外野フライも許されない絶体絶命の場面を迎え、「死ぬかと思いました」と語っていた金丸だが、ここで真価を発揮する。

「金丸の一番の持ち味は真っすぐの強さ。変化球が甘く入って、外野フライになってもサヨナラ負けしてしまう場面でしたので、最後は彼の真っすぐの強さを信じました」と有馬は直球中心の配球を選択。すると、直球で2者連続三振を奪い、最後は代打の浅野 彰久捕手(3年=立命館宇治)を右飛に打ち取って、窮地を脱した。

これで流れは関西大に。10回表、1死からここまで2安打を放っている3番・有馬が右翼線を破る三塁打で出塁。次打者の2球目が暴投になると、ヘッドスライディングで本塁を陥れ、塁上で雄たけびを上げながらガッツポーズを見せた。

大きな1点を奪った関西大だったが、9回に力を使った金丸が熱中症のような症状が出たという。それでも自ら志願してマウンドに上がった金丸は、1番から始まる立命館大の攻撃を3者凡退に抑え、優勝に大きく前進する3つ目の勝ち点をもぎ取った。

この日の金丸は10回131球を投げて、6安打3四球(うち申告故意四球1)17奪三振で1失点完投。球場のスピードガンでは最速で149キロを計測した。

金丸が今節の2試合19回で奪った三振は33個。今季の立命館大は金丸先発時を除くと、全ての試合で4点以上を奪っている強力打線を誇っているだけにその価値は高い。順調にいけば、来年のドラフト1位でプロに指名される素材だろう。

今季限りでの勇退が決まっている関西大の早瀬監督は「やりがいのあるゲームができるというありがたい状況にできた」と充実したラストシーズンを送っている。このまま勝ち点を落とすことなく、優勝へと突き進めるか。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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