試合レポート

【愛知】2回戦 西春 vs 豊橋中央

2023.09.17


西春が8回に3点差を追いつくも、豊橋中央がその裏1点を奪い逃げ切り

<第76回愛知県高校野球選手権大会:豊橋中央4-3西春>◇16日◇2回戦◇豊橋市民

初戦で、同じ尾張地区の津島に快勝して2回戦に進出してきた西春。東三河地区2位でシード校の豊橋中央に挑むという形になった。シードの豊橋中央はこの試合が初戦となる。東三河地区決勝では、豊川に1点差で敗れたものの、チーム力は充実してきている。

西春は背番号1の左腕・芦谷 輝大投手(2年)、豊橋中央は15番をつけた1年生の髙橋 大喜地投手が先発。両投手、それぞれの持ち味を出して、いい投手戦の展開となっていった。4回まで、西春は2回の座間 律旗内野手(1年)の二塁打1本のみ。この回、1死三塁としてスクイズで先制点を狙ったものの、併殺となってしまった。先制機だっただけに、西春としては痛かった。豊橋中央も、4回までは1安打のみで、小気味のいい投球の芦谷投手を攻略しきれないでいた。

5回、西春は2死から一、二塁としたものの、得点には至らず。均衡が破れたのはその裏だった。豊橋中央は先頭の髙橋が四球で出ると、投手ながら果敢に二塁盗塁を決める。そして、続く成瀬 太陽外野手(1年)のバントが安打となり一、三塁。ここで、1番・髙安 累内野手(2年)が左越え二塁打を放ち2人がかえった。

豊橋中央は7回にも1番からの好打順で、髙安が2打席連続の二塁打を放つと、死球で一、二塁。それでも、芦谷投手が踏ん張って、併殺かと思われたが、送球が大きくそれてしまい、その間に二塁走者がかえって3点目が入った。試合の流れから見ても、大きな追加点かと思われた。

豊橋中央は、先発の髙橋投手が6イニングを0に抑えて、7回からは2番手として小栗 遥大投手(2年)が投げていたが8回、連続四球とバント安打で無死満塁となる。しかも打順は3番と、西春としては、願ってもないチャンスとなった。𠮷田 航内野手(2年)は倒れたものの、4番・座間が右前打を放ち三塁走者をかえした。さらに、暴投で1点差となり2死二、三塁。ここで、6番に入っている芦谷が中前へ運んで同点。さらに、二塁走者も本塁を狙ったものの、本塁タッチアウト。勝負を賭けた走塁だっただけに、ここは仕方のないところか。

同点とされたが、豊橋中央も慌てなかった。その裏、先頭の5番・松井 蓮太朗捕手(1年)が中前打で出塁すると、バントと内野ゴロで三塁へ進む。ここで、豊橋中央は代打・村松 幹太内野手(2年)が起用に応えて遊撃内野安打。追いつかれてすぐさま、またリードを奪った。

そして、9回のマウンドは、182センチというスラっとした長身の内山 京介投手(2年)が上った。萩本将光監督は、「何とかして将来はプロへ進められる選手にしてあげたい」という期待の逸材でもある。その内山が、3人でピシャリと抑えて豊橋中央が辛くも逃げ切った。

もっとも、萩本監督は、「3点リードしても、そのまますんなりとはいかないかなとは思っていました。小栗は、先発で使うといいんですけれども、途中から使うと、どうも良くないんですよね(苦笑)」と言っていたが、それでも、追いつかれてすぐにまた突き放した展開には、ある程度は満足していた様子だった。

西春の倉野徳人監督は、「スコアとしては、僅差でしたけれども力の差はありました。先制点が欲しかったので、2回のチャンスはスクイズで行ったのですが、併殺になってしまったのは痛かったですね。(芦谷君は)バントの上手い子なんですがね…。でも、8回にその失敗を取り返す安打を放ってくれました。正直、8回に2点差までだったら、何とかなるかなとは思っていたので、7回の失策絡みの1点は痛かったのですが、そのあとよく追いついてくれました」と、敗れはしたものの、戦いぶりにはある程度の手ごたえは感じていたようだった。

取材=手束 仁

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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