試合レポート

【千葉】2回戦 東京学館VSあずさ第一

2023.09.17


東京学館が粘り強さ発揮!平山が2戦連続攻守で活躍!

〈第76回秋季千葉県高校野球大会:東京学館5ー4あずさ第一〉♢17日♢2回戦♢船橋市民

東京学館打線はあずさ第一先発の松本 遼河投手(2年)の投球に4回までノーヒットと完璧に抑え込まれていた。

松本は右、左打者関係なく内、外にコントロール良く直球を投げ込んだ。スライダーも良く左打者には外からカウントを取り、右打者には外ギリギリに投げ込み打者を翻弄していた。東京学館・市川監督も「4回まで完璧に抑え込まれていました。特にスライダーは素晴らしかったです」と松本の投球を評価した。

試合が動いたのは5回、あずさ第一が3点を奪い先制する。しかし、その裏、東京学館も反撃を見せる。

あずさ第一の先発松本は5回以降疲れが出てきたのか、直球も変化球も甘く入ってしまい投球のリズムが崩れ始めていく。東京学館の打線がそれを見逃さなかった。

5回、1死三塁の場面で6番・井川 泰成外野手(2年)の内野ゴロの間に1点が入り1対3となる。6回にあずさ第一も1点を取り点差を広げにかかるが、その裏にも東京学館は5番・平山 悠人内野手(1年)の2点適時打などで3点を奪い同点となる。

東京学館の市川監督は「点を取られてその裏にすぐに点を返せたのがよかった」と語るように松本の甘く入った球をしっかりと捉えられる打線の強みが出た。

同点のまま8回に入ると、またも5番・平山が1死二塁の場面で中前適時打を放ち、勝ち越しに成功。前日の1回戦に引き続き、攻守で活躍が光った。市川監督も「打撃は素晴らしいものを持っている。2日連続で点が欲しい時に打ってくれたのでチームとしても勢いが生まれた」と平山をたたえた。

東京学館の投手陣で特に良かったのが、3番手でマウンドに上がった玉井 優輝投手(2年)。7回から登板し3イニングを投げ毎回奪三振の5三振を記録、9回は2三振を取るなど気持ちのこもった投球が光った。

東京学館の次の対戦相手は強豪・拓大紅陵相手に勝利を収めた東海大浦安。今まで以上に苦しい試合展開が予想されるが、1、2回戦同様に粘り強く喰らいついていくつもりだ。

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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