試合レポート

【大学野球・阪神大学野球】3回戦 大阪産業大 vs 大阪体育大

2023.09.05


1失点完投勝利を収めた松田琢磨(大阪産業大)

大阪産業大が投手戦を制して勝ち点獲得!プロ注目右腕の松田が1失点完投

1勝1敗で迎えた3回戦は大阪産業大が競り勝って勝ち点を獲得した。

大阪産業大の先発は最速149キロ右腕の松田 啄磨(4年=大冠)。春に7勝を挙げ、プロからも注目されている好投手だ。

2日の1回戦では先発するも7回4失点。この日も本調子ではなかったようだが、要所で丁寧な投球を見せる。失点は4回表にソロ本塁打を浴びた1点のみ。「振ってくるチームなので、何とか打たせてというのを考えていました」と打たせて取る投球でチームに流れを呼びこんだ。

「今日は1人でいってやろうという気持ちでした」と松田。7回裏に相手のバッテリーミスでもらった1点のリードを最後まで守り抜き、110球1失点完投で今季初勝利を飾った。

「1戦目から状態はあまり良くなくて、苦しい展開でのピッチングが続いているんですけど、何とか粘れて勝てたのが良かったです」と語った松田。苦しみながらもエースらしい投球でチームに勝ち点をもたらした。

「楽天の岸 孝之投手のようなカーブと真っすぐで組み立てるようなピッチャーを目指しています。スピードがない分、キレと変化球で勝負しようと思っています」と話すように緩急を上手く使った投球術が魅力の投手。この日も複数球団のスカウトが視察に訪れており、今後の動向に注目が集まる。

進路については宮崎正志監督と話し合った上でリーグ戦終了までには決断する見込み。「とにかく投げた試合は全て勝てるように。最後にチームの優勝が付いてきたら良いかなと思います」とまずはリーグ優勝に全力を注ぐつもりだ。

取材=馬場 遼

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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