試合レポート

【東京】1回戦 日体大荏原VS都立鷺宮

2023.09.10


日体大荏原が5回コールド勝ちも、勝者、敗者どちらも反省が残る一戦に

<秋季東京都高校野球1次予選:日体大荏原11ー1都立鷺宮(5回コールド)>◇10日◇1回戦◇日体大荏原多摩川グラウンド

日体大荏原vs都立鷺宮の一戦は、日体大荏原の5回コールド勝ちに終わった。この事実だけみると、日体大荏原が強いと感じてしまうが、都立鷺宮の先発・小笠原 蓮投手(1年)は11失点のうち、自責点が2と、とにかくエラーが絡んだ。

日体大荏原にすれば、ミスに助けられて得点できた部分があり、都立鷺宮の小笠原は110キロ後半の直球と突出して速くはないが、内外角の投げ分けができていて、変化球は手元で変化し、精度も悪くない。日体大荏原の選手が、腰の引ける打撃になっていた。

しかし、都立鷺宮はエラーが絡んでしまい、とにかく失点を重ねた。取れるアウトが取れない。また、日体大荏原はそこを見逃さず、セーフティーバントで揺さぶりをかけていた。日体大荏原の本橋監督は「今年はバントが上手い選手が多いのと、やはりその作戦も必要」と語るように、要所で小技を仕掛けられる。

それでも痛烈な打球を飛ばしていたのはエースで4番の吉田 健汰投手(2年)。適時二塁打はもちろん、ファウルでも鋭い打球を飛ばしていた。本橋監督によると、夏場の練習試合でも、他の選手が打てない時でも、結果を残すのが、吉田だという。

投げては制球に苦しみ、押し出しによる1失点はあったが、「苦しかったんですが、要所で抑えることはできたと思います」と、最速134キロの直球、スライダー、ナックルカーブを駆使して、5回の3者連続三振含む、5奪三振の力投を見せた。

本橋監督は、エースの吉田はしっかりしているが、打撃内容に反省があったと語るが、ゴロでも打球は速く、能力は悪くない。今後が楽しみなチームだ。

都立鷺宮のエース・小笠原は、三振を取るタイプではなく、球を動かし、打たせて取る守備力に依存する投球スタイルだけに、やはり守れないと試合にならない。この試合で、強豪校の打球、スピードを実感したはず。それに耐えられる精神力、技術をこの冬に身に付けられるかが、来年春、夏で躍進するための課題になる。

取材=河嶋 宗一

 

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.22

【埼玉】花咲徳栄は伊奈学園と、昌平は正智深谷と初戦で対戦<春季県大会組み合わせ>

2024.04.22

【仙台六大学】東北高で4番を打った1年生・佐藤玲磨が決めた!東北工業大が“サヨナラ返し”

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】日本福祉大附が4点差をはね返して中部大一に逆転勝ち、ベスト8に進出

2024.04.17

仙台育英に”強気の”完投勝利したサウスポーに強力ライバル現る! 「心の緩みがあった」秋の悔しさでチーム内競争激化!【野球部訪問・東陵編②】

2024.04.16

【春季埼玉県大会】2回に一挙8得点!川口が浦和麗明をコールドで退けて県大会へ!

2024.04.16

【群馬】前橋が0封勝利、東農大二はコールド発進<春季大会>

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.17

【兵庫】20日にセンバツ準優勝の報徳学園が春初戦!夏の第1シード、第2シードも出揃う予定!

2024.04.09

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.14

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.03.23

【春季東京大会】予選突破48校が出そろう! 都大会初戦で國學院久我山と共栄学園など好カード