【仙台六大学】東北学院大vs宮城教育大
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東北学院大「気持ち切り替え」今秋初勝利 後藤健之がケガ乗り越えリーグ戦初本塁打
<仙台六大学野球秋季リーグ:東北学院大12-2宮城教育大(5回コールド)>◇9日◇1回戦◇東北福祉大
前節で開幕連敗を喫した東北学院大が、5回コールドで今秋初勝利を挙げた。先制を許した直後の2回、相手の守備の乱れにつけ込んで9点を奪い逆転。4回には右の強打者・後藤 健之内野手(3年=能代)のリーグ戦第1号ソロ本塁打などで3点を加え、2ケタ得点に乗せた。先発した左腕・石川 岳人投手(3年=石巻西)は5回2失点にまとめ、大勝を収めた。
大量得点の中、際立ったのが後藤の本塁打。2打席凡退した後の第3打席、外角寄りの直球を捉え、特大の打球が左翼席に飛び込んだ。開幕直前の練習試合中に背中の肉離れを発症し、前節はベンチ入りならず。後藤は「体づくりに力を入れて、懸けていた秋だった。開幕に間に合わなくて涙を流すほど悔しかった」と振り返る。
今節から試合に出場するため、朝、昼、晩と整骨院に通いコンディションを整える日もあった。苦悩の日々を乗り越えての一発だけに、喜びもひとしお。「ヒット一本でも、相当うれしかったと思うんですけど、ホームランだったのでなおさらうれしかったです」と笑顔がこぼれた。高校通算本塁打は10本に満たないが、高校3年次より体重が10キロ以上増え、長打力が最大の武器となっている。ここから何本のアーチを描くか、楽しみだ。
主将の高橋 寛太捕手(4年=古川)も2本の適時打を放ち、2安打3打点とバットで貢献。「良い感じでバットが振れていて、練習通りの打撃ができた」と手応えを口にした。
前節は1回戦が登録時と異なる背番号の選手が出場したとして没収試合となり(翌日8回コールドゲームに変更)、2回戦はタイブレークの末に敗戦。あまりにも悔しい連敗だったが、「(チームが)落ち込んだのは負けた一瞬だけだった」という。連敗後にグラウンドでミーティングを行った際、チームメートに「気持ちを切り替えよう」と声をかけ、1週間、いつも通りの練習をして今節に臨んだ。
「まだ神宮(明治神宮大会)に行けなくなったわけではないので、神宮を目標にしている。4年生で『4年間頑張った』と言い合って、笑顔で終われたらいいなと思う」。最後の秋に懸ける最上級生を中心に、ここから白星を積み重ねる。
(取材=川浪康太郎)