試合レポート

【東京】1回戦 関東一vs都立五商

2023.09.09


関東一が38得点で5回コールド勝ち!高校通算35本塁打のスラッガーやタイプが異なる投手陣など今年も投打で人材揃い

<秋季東京都高校野球大会1次予選:関東一38-0都立五商(5回コールド)>◇9日◇1回戦◇江戸川区

関東一が38得点の5回コールドで勝利を決めた。

初回からチャンスを作り、一挙14得点。その後も打線の勢いが止まらず、38得点を入れた。関東一の打撃陣のスイングは鋭く、打球も速く、力量の高いチームとの対戦でどこまでの打撃、走塁ができるか見てみたいと思わせるほど、ポテンシャルは高いチームだった。

この日は4人の投手が登板した。

夏も登板した坂井 遼投手(2年)が先発し、2回を無失点に抑えた。最速136キロの直球を中心に押す投球で、直球の切れ味は良く、球速表示以上に勢いがあった。

3回のみ登板した大後 武尊投手(2年)は173センチ、72キロとがっしりした体型から力強く腕を振っていく本格派右腕。腕の振りの強さからでも身体能力の高さがわかる逸材で、常時120キロ後半〜133キロをマークしていた。やや球速が出やすい神宮球場では140キロ近い速球も期待できる投手ではないか。

4回には左腕エースの畠中 鉄心投手(2年)が登板。かなりガッシリとした体型となって、鍛え込んできたのがうかがえる。最速は131キロほどだったが、威力ある速球は魅力だ。

最終回に登板したのは松澤 琉真投手(1年)。世田谷西シニア出身で、当時は4、5番手投手だったようだが、上手い投球術を見せる投手だった。80キロ〜90キロ台のカーブでタイミングを崩し、最速は134キロをマーク。緩急が使える投手で、今後が楽しみだ。

関東一の投手陣は、能力の高い投手が多く、強豪と呼ぶにふさわしかった。

野手もポテンシャルが高い選手が多い。主将に就任した主砲・高橋 徹平内野手(2年)は高校通算35本塁打を記録。さらに、この試合で本塁打を放った熊谷 俊之介捕手(2年)は180センチ、80キロの強肩強打の捕手だ。期待の大型遊撃手・越後 駿祐内野手(1年)もポテンシャルの高さが光るプレーを見せていた。

高橋主将は「今年は力がないチームだと思ってます。その分、声で負けないチームになりたい」と意気込む。這い上がることをテーマにした今年の関東一の戦いぶりが楽しみだ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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