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生光学園2年右腕・川勝 空人が、徳島大会初戦で152キロをマーク!

2023.07.16


徳島大会初戦で自己最速152キロをマークした川勝空人(2年)

<第105回全国高校野球選手権徳島大会:生光学園8-1徳島北(8回コールド)>◇16日◇1回戦◇オロナミンC

6月17日に多度津(香川)との練習試合で今季2年生世代最速となる150キロをたたき出し、その後も最速を151キロにまで伸ばしていた生光学園川勝 空人投手(2年)が、徳島大会初戦となる徳島北戦に先発。初回から5回までに自己最速となる「152キロ」を計4度マークした。

「相手はストレートを狙ってくると思っていたが、彼の良さを失わないためにも初回はストレートを多めにして、そこから変化球も入れて打たせて取る」。そんなゲームプランを幸島博之監督から授かった川勝は、先頭打者初球から148キロを出すと、150キロ、151キロと球速を徐々に上げた。そして、徳島北4番・大野 蒼真外野手(3年)に対しての2球目にはついに自己最速を更新する152キロをマーク。徳島県球児としては初となる公式戦150キロ超連発にスタンドの観衆は騒然とした雰囲気となった。

その後も川勝は3回まで毎回にわたり152キロを計測。6対0とリードした5回には「抜いたストレート(141キロ)」を徳島北の7番・岡 良真内野手(3年)に右翼席に運ばれ1点を失ったものの、そこからは再びギアを上げ、この日4度目の152キロを含めての3者連続三振で、流れを渡さなかった。

川勝は先発7回93球を投げ、3安打3四球11奪三振。8対1で徳島北に8回コールド勝ちした生光学園のエースたる貫禄を示した。

夏の初登板を終え「昨秋も今春も鳴門に負けているので、自分の任された役割をしっかり果たして鳴門に勝って甲子園に行きたい」。勝ち上がれば準決勝で対戦する徳島県高校野球の盟主超えと、悲願の初甲子園への意気込みを口にした。2年生世代最速どころか、侍ジャパンU‐18代表も狙える怪物へと変身した剛腕から、今後も目が離せない。

取材=寺下 友徳

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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