地方大会決勝は激アツだった!1点差ゲームは約半分、逆転勝ち、サヨナラなど劇的展開も
第105回全国高校野球選手権の地方大会は30日、東東京と大阪で代表が決まり、夏の甲子園出場校が出そろった。
今年の決勝戦は激戦が多かった。全国の決勝49試合中、ほぼ半分の25試合が1点差ゲーム。3点差以内となれば、37試合にも上った。惜しくも敗れたチームも全力を出し切った結果だろう。
劇的な幕切れも多く、延長タイブレークの末に優勝が決まった試合が6試合。9回サヨナラも6試合で、そのうち2試合は9回に逆転してのサヨナラ勝ちだった。
先制されながらも、または途中でリードされながらも最終的に勝利した逆転勝ちでの優勝も18試合。特に、30日の東東京で9回に逆転した共栄学園のように、7回以降で逆転する試合が多く、両チームがギリギリの勝負を演じていた。夏の甲子園がかかる一戦。ドラマが起きない訳がないということだろうが、それにしても今年は多い印象を受けた。
大会序盤は強豪校が初戦で敗れる波乱もあった23年の夏地方大会。フィナーレの決勝も歴史に残る年となるかもしれない。
本大会は8月3日に抽選が行われ、6日に開幕。17日間の日程(休養日3日を含む)で、阪神甲子園球場で開催される。
2023年夏の各地方大会1点差の決勝戦
北北海道 クラーク記念国際 1ー0 旭川明成
青森 八戸学院光星 3ー2 八戸工大一(10回)
福島 聖光学院 11ー10 学法石川(10回逆転サヨナラ)
栃木 文星芸大付 6ー5 作新学院(9回サヨナラ)
群馬 前橋商 3ー2 桐生第一(9回逆転サヨナラ)
千葉 専大松戸 8ー7 習志野(9回サヨナラ)
神奈川 慶應義塾 6ー5 横浜
愛知 愛工大名電 4ー3 中京大中京
岐阜 大垣日大 4ー3 市立岐阜商
三重 いなべ総合 7ー6 宇治山田商
新潟 東京学館新潟 6ー5 中越(9回逆転サヨナラ)
長野 上田西 7ー6 松商学園
石川 星稜 6ー5 遊学館
福井 北陸 6ー5 福井商
滋賀 近江 8ー7 滋賀学園
京都 立命館宇治 7ー6 京都翔英(9回サヨナラ)
兵庫 社 5ー4 明石商(9回サヨナラ)
和歌山 市立和歌山 5ー4 和歌山北(11回サヨナラ)
広島 広陵 3ー2 広島商
鳥取 鳥取商 2ー1 鳥取西
愛媛 川之江 5ー4 今治西(10回サヨナラ)
高知 高知中央 4ー3 高知
福岡 九州国際大付 2ー1 東筑
長崎 創成館 3ー2 海星
宮崎 宮崎学園 1ー0 聖心ウルスラ(10回サヨナラ)