ソフトバンクは投打でベテランが大活躍

プロ野球も後半戦に突入した。12球団にはベテランと呼ばれる経験豊富な選手が多く所属している。各球団における35歳以上のベテラン選手たちの活躍を前半戦を中心に振り返ってみたい。（※35歳以上は1988年12月31日までに生まれた選手とする）

ソフトバンクは投手1人、野手2人が35歳以上のベテランだ。

投手ではチーム最年長でオールスターゲームにも出場した和田 毅投手（浜田高出身）の存在が光る。

前半戦で和田は11試合の登板で5勝4敗、防御率3.73の成績を残した。QSはわずか1試合で6回以上を投げたのも2試合だけ。それでも安定した投球術は目を見張る物がある。7月4日の日本ハム戦（PayPayドーム）で右前腕の張りを訴え緊急降板したが、オールスターゲームで戦列に復帰。後半戦でも先発ローテーションの一角として腕をふるっている。

野手では今年35歳になる柳田 悠岐外野手（広島商出身）と途中加入のデスパイネ外野手の両選手がベテランの域に入っている。柳田は開幕から主軸を張り打率.307（リーグ1位）、14本塁打（リーグ3位タイ）、52打点（リーグ2位タイ）と打撃3部門でいずれもリーグ3位以内に入っている。

また、出塁率.405はリーグ2位で長打率.505はリーグトップ。OPS.910も当然のようにリーグトップとなっており打撃面に関しては年齢による衰えをまったく感じさせない。2020年の最多安打以来となる打撃タイトルの可能性も十分にありそうだ。

デスパイネは昨シーズン限りでソフトバンクを退団したものの、チームの新外国人選手が振るわなかったこともあり、6月に再契約を果たした。ここまで10試合の出場で打率.115、0本塁打と苦しんでいるが、NPBで9年間プレーしてきた実績がある。夏場には状態を上げてきそうだ。

ソフトバンクは投打ともにベテランが主力を張っている。

＜ソフトバンクの35歳以上の所属選手＞
※1988年12月31日までに生まれた選手

和田 毅（1981年2月21日生）
デスパイネ（1986年6月17日生）
柳田 悠岐（1988年10月9日生）

※数字は2023年7月29日時点