鳴門、鳴門渦潮、徳島商など公立勢が強さを発揮する徳島県で、今年、新体制で浮上を目指す学校がある。
海部(かいふ)高校は、ソフトバンク・森 唯斗投手の母校でもあり、1964年に徳島海南として、センバツに出場し優勝している。
この4月から新たに監督に就任したのが杉本泰彦監督だ。日本通運、西部ガス、東洋大で監督を務め、2009年にはアジア野球選手権大会日本代表とIBAFワールドカップ日本代表監督の経験もある。
長年、ハイレベルなアマチュア野球の現場にいた杉本監督は高校野球の指導者になることは念願の夢だったと語る。社会人、大学野球の指導者時代に、後世に伝えられるよう、コーチングについてまとめ、ノートに書き留めていたことを再活用して、選手たちに伝えている。
杉本監督は「高校野球の監督になるのは夢でしたので、まさか自分が使うとは思っていなかった」と振り返り、これまでの野球論を選手たちに伝えている。
ポイントは「技術論はスマホの中に腐るほどあります。私ができることは、『野球とは、野球はどういうスポーツなのか』、それを伝えています」と原点に立ち返らせている。
選手たちは「今まで知らなかったことを教わって、新鮮です」と語る。夏の目標は2勝。日本代表経験のある名将のもと、どんなチームを作っていくのか、注目だ。
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