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復活!1988年世代の坂本、秋山、柳田を分析

2023.06.01

 ベテランの域に達している1988年世代だが、昨シーズンは、多くの選手が成績を落としており、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に選ばれた選手はまさかの0人だった。

 しかし、今シーズンは広島・秋山 翔吾外野手(横浜創学館出身)、ソフトバンク・柳田 悠岐外野手(広島商出身)がリーグでトップクラスの活躍を見せている。また、昨シーズンキャリアでワーストの成績に終わった巨人・坂本 勇人内野手(光星学院出身)は、復活の兆しを見せている。

 これまで多くのタイトルを獲得し、プロ野球を引っ張っている1988年世代の選手を振り返っていきたい。

200安打達成の可能性がある秋山翔吾

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西武時代の秋山 翔吾(横浜創学館出身)

 現在、セ・リーグの首位打者争いを演じているのは、1位のDeNA・宮﨑 敏郎内野手(厳木出身)と、2位の秋山 翔吾だ。トップを走るのは宮﨑だが、秋山も驚異的なスピードでヒットを量産している。

 昨シーズン、メジャーリーグからNPBに復帰した秋山は、全盛期を彷彿させるような打撃で貢献している。特に、4月30日の巨人戦のホームランは、深い位置へ飛び出す一発を放った。
 さらに、安打数は両リーグトップを記録し、47試合終了時点で67安打は驚異のペースである。

 3番で起用するとパフォーマンスが落ちることが懸念材料だったが、今シーズンは苦手意識を克服している。メジャーリーグでは、長打力不足が露呈して苦しんだが、今シーズンの長打率は5割、OPSも9割を超える成績を残している。これは、20本塁打以上を記録した2017、2018年や200安打を達成した2015年と同じ水準となる。プロ野球では自身の2015年以来2度目となる200安打達成に注目していきたい。

柳田悠岐もパ・リーグトップの成績を残す

 昨シーズンの柳田 悠岐は、キャンプインの時に自身の体重をうまく管理できず、苦しんだシーズンとなった。最終的にはベストナインを獲得したものの、規定打席到達した年でキャリア初となる打率.300とOPS.900を切った。

 今シーズンは、WBCを辞退するなど、かなり強い気持ちを持っていたに違いない。キャンプの時は、身体の調子の良さもコメントしており、順調に調整ができたのだろう。シーズン序盤でなかなかホームランが出なかったが、徐々に調子を上げていき、打率はリーグトップを記録している。

 今シーズンに関しては、後ろを打つことが多い栗原 陵矢外野手(春江工出身)がリーグトップの打点を記録。柳田が四球を選べば栗原が返し、柳田と勝負する状況になれば柳田が試合を決めていることも大きい。持ち前の打力で、チームを引っ張っている柳田は、他球団からするとかなり脅威になっていくだろう。

苦しんでいた坂本勇人はついに復活か?

 この世代の野手といえば坂本 勇人だろう。WBCを辞退したことやキャンプの取り組みを見ても、今シーズンに賭ける気持ちは強いものがあったに違いない。昨シーズンはケガに悩まされ、今シーズンは開幕直後はなかなかヒットが出ずに苦しんだ。ただ、自らジャイアンツ球場で調整するなどをしたこともあり、4月下旬から調子を上げていき、現在の打率は.250前後まで上昇した。

 今シーズンは、年齢的にも休み休みの起用にはなると思うが、この成績を見ると今後の坂本の活躍に期待していきたいところだ。好不調の激しい選手で、今後も疲れが見え始める時期に、調子が下がることはあるが、15年間巨人を支えてきた選手だからこそ、信じて応援していくのも必要になっていくだろう。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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