楽天のルーキーでは、3人の投手が1軍デビュー、先発に中継ぎに奮闘中
立教大時代の荘司康誠
プロ野球の開幕から2ヶ月が経過。各球団ともに40試合以上を消化した。そのなかですでに新人選手たちも1軍で活躍の場を与えられている。各球団の新人たちのここまでを振り返ってみたい。
楽天は昨年のドラフト会議で支配下6人、育成4人の合計10人を指名した。ここまでに支配下登録を勝ち取った育成ルーキーは1人もいない。
その6人の支配下指名された選手のうち3人がすでに1軍デビューを果たした。
ドラフト1位の荘司 康誠投手(新潟明訓出身)は開幕1軍入りを逃したが4月22日に1軍昇格。同日に初先発を果たすと敗戦投手となったものの、6回途中3失点とまずまずの内容でデビュー戦を終えた。
その後も先発ローテーションを守って試合を作っているが、勝ち星には恵まれていない。5月28日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)では9回2失点の内容だったものの、試合は延長戦に突入。荘司に勝ち負けはつかなかった。
ここまでの5試合ですべて5回以上を投げ、3失点以下に抑えるなど安定感はある。この投球を続けていれば自ずと初勝利は手に入るだろう。
同2位の小孫 竜二投手(遊学館出身)は開幕1軍入りを果たした。しかしプロ初登板となった4月4日の西武戦(楽天モバイルパーク)で打者3人に対して1つのアウトも奪えず3連続四球の大乱調。翌5日に登録を抹消された。その後、5月19日に再昇格し翌5月20日に2試合目の登板。ここでは1回を投げ安打と四球で走者を許すも無失点に封じ込めている。中継ぎとして安定感のある投球が欲しいところだ。
同4位の伊藤 茉央投手(喜多方高出身)はここまで中継ぎとして16試合に登板。1勝、3ホールド、防御率3.55とまずまずの成績を残している。ここまで被本塁打は1本もない。
ドラフト3位の渡辺 翔太投手(北九州高出身)、同5位の平良 竜哉内野手(前原高出身)、同6位の林 優樹投手(近江高出身)は、ここまで1軍での出場機会は訪れていない。
【新人の1軍成績】
<支配下>
1位:荘司 康誠(新潟明訓→立教大/投手)
5試合(32.1回)0勝2敗 防御率3.06
2位:小孫 竜二(遊学館→創価大→鷺宮製作所/投手)
2試合(1回)0勝0敗 防御率18.00
4位:伊藤 茉央(喜多方高→東農大北海道オホーツク/投手)
16試合(12.2回) 1勝0敗3H 防御率3.55
5位:平良 竜哉(前原高→九州共立大→NTT西日本/外野手)
出場なし
※数字は2023年5月31日終了時点