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11年で3度の関東大会優勝を決めた健大高崎。いずれも異なったチームカラーで頂点に立つ

2023.05.29

 春季高校野球関東大会で健大高崎(群馬)が5年ぶり3度目の優勝を決めた。初優勝は2012年で、11年(20年コロナで中止を除く)で3度、関東大会で優勝していることになる。それぞれの優勝したチームの特徴を振り返ると、いろんなカラーを持っていることが分かる。

2012年 機動破壊
 この年のセンバツでベスト4入りした直後の大会で優勝。甲子園で威力を発揮した機動力をそのまま発揮した大会だった。当時のチームは手堅い試合運びをするチームだった。

2018年 破壊力抜群の打撃
 2018年は元巨人の山下 航汰外野手(三菱重工East)を中心にスラッガー揃いの打線だった。失点も多かったが、その分、強打で圧倒する試合運びだった。決勝の日大三相手には15対10で勝利した。

2023年 エース不在でも勝ち抜く豊富な投手力
 今回はエースの小玉 湧斗投手(3年)が故障で不在。それでも石垣 元気投手(1年)、佐藤 龍月投手(1年)の1年生コンビが台頭。右腕・多田 結祐投手(3年)、左腕・加藤 達哉投手(3年)の2人も力投を見せた。過去2チームと比べると明らかに投手力は上がっているといえる。そして失点してもカバーできる打線も強力で、1人1人の守備スキルも高い。今回は控え投手の活躍が光ったが、健大高崎のチーム力は年々上がって、全国クラスのチームへ成長している。

 過去優勝した2チームはいずれも夏の群馬大会で敗れていて、甲子園出場はない。今年は「三度目の正直」を実現し、2015年以来となる8年ぶりの夏甲子園出場を狙う。

(動画を見る)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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