木更津総合vs慶應義塾
木更津総合が4番水野の2打席連発に投手陣の3安打投球で、準々決勝に進出
木更津総合水野ホームラン
〈春季高校野球関東大会: 木更津総合3ー2慶應義塾〉◇21日◇2回戦◇サーティーフォー保土ヶ谷
木更津総合(千葉)が投手戦をものにして3対2と勝利を収めた。5回に4番・水野 岳斗外野手(3年)の右越え本塁打で先制。さらに7回にも4番の水野が2打席連続となる本塁打と7番・石川 颯真内野手(3年)の犠飛で3点目。慶應義塾(神奈川)も1点差に迫るが、その1点のリードを木更津総合の投手陣が守り抜き準々決勝に駒を進めた。
この試合ではお互いのエースの投球が光った。
慶應義塾の先発・小宅 雅己投手(2年)は下半身の力を無駄なく、効率よく体全体を使った投球フォームから、140キロ前後の直球に120キロ前後のスライダーなどを投げ分けていた。速球には球威もあり、球の回転数が高いのではないかと感じた。
直球の割合が高く、カウントが苦しい場面でも直球を続けるなど、その直球を狙われて3失点。まだ2年生ではあり荒削りな投球だが、来年には神奈川県を代表する投手になるに違いないと感じさせた。
木更津総合の先発・石澤 順平投手(2年)は、セットポジションから勢い良くプレートを蹴り、その勢いを利用した130キロ前後の直球に、120キロ中盤のシンカー、110キロ台のスライダーを巧みに使い、8回の途中まで3安打しか打たれないテンポの良い投球で強力打線を封じ込めていた。
6回までは1安打と完璧な投球を続けていた石澤だが、7回になると先頭の2番・丸田 湊斗外野手(3年)に右前安打を許し、3回以来の走者を背負う。続く打者2人を打ち取ったが5番・延末 藍太内野手(3年)に中越え2ランを浴び2失点。「初球を気をつけようと思いシンカーを低めに投げて手応えはあったが、あそこまで打たれそれが悔しい」と語った。しかし投球内容としては評価の高い投球を披露していた。
五島監督も「センバツ出場した相手に、ここまでの投球ができたことが素晴らしかった。投手も野手もまた一段と成長したと思う」と語り、水野に対しては「いい場面で4番が期待に応えてくれた」と語った。
木更津総合は23日に埼玉県1位・昌平との対戦が予定されている。今後の木更津総合の2年生投手陣からも目が離せない。