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145キロ右腕、U18代表候補捕手など近未来の四国を担う逸材が多く集った四国大会徹底展望!

2023.04.22
145キロ右腕、U18代表候補捕手など近未来の四国を担う逸材が多く集った四国大会徹底展望! | 高校野球ドットコム
村山 由空と吉田 優

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第76回 春季四国地区高等学校野球大会

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 4月22日(土)に高知県高知市で四国4県・8校が集い開幕を迎える「第76回春季四国地区高等学校野球大会」。初日の1回戦は高知県立春野総合運動公園野球場(以下、春野)と高知市野球場(以下、高知市営)の2会場で、23日(日)の準決勝と29日(土)の決勝戦は春野の1会場で春の四国高校野球王座を巡り激戦が繰り広げられる。

 では、今大会の見どころはどこに?今回は1回戦4試合の分析を中心に、近未来の四国高校野球を担う選手たちを紹介していく。

1回戦 4月22日(土)
春野 10:00開始
高松商(センバツ出場・香川県1位校)vs城東(センバツ出場・徳島県2位校)

 センバツでは東邦(愛知)に悔しい初戦敗退。その悔しさを糧に英明との四国大会代表校決定戦、丸亀城西との四国大会順位決定戦では3番・村山 由空外野手(2年・左翼手)の2試合連続サヨナラ打など粘り強さを取り戻した感のある高松商

 だが、大会直前に最速141キロ左腕・大室 亮満投手(3年)、最速141キロ右腕・佐藤 晋平投手(2年)が「大きなケガではないが、登録しているとどうしても使ってしまうので」(長尾 健司監督)そろって登録外となる緊急事態に見舞われている。

 そんな2人の穴は1年生が補う模様。「野手として主軸で使おうと思っている」侍ジャパンU‐15代表左腕・小原 健跳投手(高松庵地ヤングストーンズ出身)や、183センチの長身から最速138キロを投げ込む右腕・行梅 直哉投手(高松リトルシニア出身)らがいかに高校野球の舞台で力量を発揮できるかに注目したい。

 21世紀枠で出場したセンバツでは東海大菅生(東京)に2対5と善戦した城東も実力者。最速140キロ右腕・清重 登揮投手(3年)と「センバツではチェンジアップがよく決まってくれた」と振り返る岡 一成投手(2年)の右腕2枚リレーと、センバツでも好守備が光った吉田 優内野手(3年・遊撃手)を中心としたディフェンスからの展開がかみ合えば、勝利に持っていく展開は十二分に可能であろう。

春野 13:00開始
明徳義塾(春季高知県大会優勝・高知県1位校)vs松山商(春季愛媛県大会準優勝・2位校)

 これまで高校野球界に数々の歴史を刻んできた超伝統校対決だが、今回はタレント的にも楽しみな一戦だ。

 明徳義塾での最注目は3年生バッテリー。高知との四国大会順位決定戦で終盤3回を投げ6奪三振無失点の快投を演じた最速143キロ右腕・小林 和生投手(3年)と、侍ジャパン高校代表候補合宿にも参加した寺地 隆成捕手(3年)は、全国でも十分に戦える2人だ。

 対する松山商は120年以上の歴史がある野球部史上初といっていい「2年生140キロ超右腕コンビ」が屋台骨を支える。シュート気味に食い込む最速144キロの大垣 奏真投手(2年)は伊予三島リトルシニア時代から将来を嘱望され、えひめ港南リトルシニア出身・1年夏から130キロ中盤の球速を誇った林 颯太投手(2年)も現在は最速143キロ。よって両校打線が投手からいかに「得点」できるかが勝敗のカギとなるだろう。


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吉岡 暖と辻井 翔大

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高知市営 10:00開始
帝京第五(春季愛媛県大会優勝・1位校)vs丸亀城西(春季香川県大会優勝・香川県2位校)

 打撃で県大会を勝ち抜いてきた両校。この試合でも激しい打ち合いが期待できる。

 「冬の間、みんなで闘うことと、スイング力を付けることに取り組んできた」と、主将の土谷 光外野手(3年・中堅手)が振り返る帝京第五は中予地区予選から全5試合での二けた安打を記録。球際の強いショートストップとしても外せない2番・灰咲 博人内野手(3年)が県大会4割を超える打率をマークするなど、どの打順からでも仕掛けができる。

 対する丸亀城西も高校通算11本塁打の3番・上田 拓未内野手(3年主将・三塁手)、ボール運ぶ力に長けた4番・藤田 理玖外野手(3年・中堅手)、準決勝・藤井学園寒川戦で逆転グランドスラムの5番・岡西 優汰捕手(3年)と並ぶ中軸はいずれも強力。その半面、県大会のチーム打率.278が示しているように、この3人にいかにつなぐことができるかがポイントになる。

高知市営 13:00開始
阿南光(春季徳島県大会優勝・徳島県1位校)vs高知(センバツ出場・高知県2位校)

 次代を担う2年生右腕による激突が最大のみどころ。阿南光最速145キロをマークする強いストレートと「昨年、森山(暁生・中日ドラゴンズ)さんから教えて頂いた」フォーク系ツーシームを駆使する吉岡 暖投手(2年)。高知北陸(福井)、履正社(大阪)を下し2勝をあげたセンバツでの記憶が新しい辻井 翔大投手(2年)、平 悠真投手(2年)が相手打線に立ちはだかる。

 なお、辻井は明徳義塾との四国大会順位決定戦で自己最速を3キロ上回る143キロを叩き出しており、1番・小谷 琉翔外野手(3年主将・右翼手)を筆頭に50メートル走6秒0台をスタメンに4人そろえる阿南光のスピードをいかに抑えられるかにも焦点が集まる。

 なお、23日(日)の準決勝は10:00開始の第1試合が春野会場の勝者同士、13:00開始の第2試合が高知市営会場の勝者同士のカードで対戦。決勝戦は29日13:00開始予定となっている。

(文=寺下友徳

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