今シーズンDeNAでは東、森原、山本が「復活」をかける
高校時代の東克樹(愛工大名電)
2023年シーズンの開幕も目前となった。長いシーズンを戦う上での準備期間にあたるオープン戦で昨シーズンは不本意な成績に終わりながらも、結果を残している選手たちが各球団に複数いる。
昨シーズンの2位からさらに上を目指すDeNAは、東 克樹投手(愛工大名電出身)が復活を遂げようとしている。2018年に新人王に輝いた東だが、以降は故障に苦しみ昨シーズンは開幕投手に抜擢されながらも、12試合(先発9試合)の登板で1勝6敗、防御率4.62と苦しんだ。
しかしこのオープン戦ではここまで3試合に登板。3月12日の中日戦こそ5回6失点だったものの、その他の2試合は自責点0。3月19日のソフトバンク戦では6回を投げ3安打無失点。93球でまとめてみせた。まだ本調子ではないが、先発ローテーションの一角を任されてもおかしくはないできだ。
侍ジャパンから合流する今永 昇太投手(北筑出身)に石田 健大投手(広島工出身)や濱口 遥大投手(三養基出身)と先発左腕は豊富だが、実績のある東が戻ってくればさらに層は厚くなる。
中継ぎでは昨シーズン途中にトレードで加入した森原 康平投手(山陽高出身)が好調だ。昨シーズンは移籍後に6試合の登板で防御率6.00。新型コロナウイルスによる離脱期間があったとはいえ戦力になりきれなかった。
だが今年はオープン戦で7試合6.1回を投げ1失点。8奪三振とイニング数を上回る数の三振を奪っている。また与四死球はここまでひとつもない。このまま安定した投球を続けることができれば、勝ちパターンを任される可能性もありそうだ。
野手では山本 祐大捕手(京都翔英出身)がここまで打率.438(16打数7安打)と少ない打席数ながら結果を出している。2021年は51試合に出場するも、昨シーズンは17試合の出場と大きく出番を減らした。しかしこのオフに嶺井 博希捕手(沖縄尚学出身)がフリーエージェント権を行使しソフトバンクへ移籍。1軍の捕手枠がひとつ空いた。
打撃面で結果を残すことで開幕1軍からの1軍定着を目指すことになる。
<2022年シーズン成績>
東 克樹
12試合(50.2回) 1勝6敗 防御率4.62
森原 康平
6試合(6回) 0勝0敗0H 防御率6.00
※DeNA移籍後
山本 祐大
17試合 打率.103(29打数3安打) 0本 1打点
(※成績は3月26日現在)
(記事=勝田 聡)