11年センバツ準優勝捕手が現役引退。NPBでは通算347試合出場
高校時代の髙城 俊人
DeNAの髙城 俊人捕手(九州国際大付出身)が現役を引退した。九州国際大付時代、強肩強打の捕手として活躍した印象がとても強い。
2011年、九州国際大付はセンバツで準優勝した。エースながら高い打撃センスを秘める三好 匠投手(現広島内野手)、龍 幸之介外野手(現三菱日立パワーシステムズ)を中心にタレント揃いの強力打線を擁した。その中で、髙城は正捕手としてチームを牽引。打者としても、8打数連続安打を記録するなど、主将としても、頼もしい存在だった。1学年下の龍が白鴎大時代に取材した時、髙城について、
「統率力が本当に素晴らしい方で、試合ごとにいつもテーマを設定して、こういう試合をしようと声をかける方でした。あの年は東日本大震災の直後に起きた大会。監督さんは東北出身で、仙台の家も大変だと聞いたので、僕たちは監督さんのためにこの大会を頑張ろうと、チームで決めました」
夏も甲子園出場を果たすなど、11年の高校生を代表する捕手として注目を浴びた髙城は、横浜(現DeNA)からドラフト2位指名を受けて入団。1年目から球団がDeNAとなったため「DeNA1期生」でもある。
正捕手候補として期待された髙城は1年目から45試合に出場したが、その後も100試合出場がなく、15年の64試合出場が最多。19年、トレードでオリックスに移籍したが、20年にはDeNAに復帰した。通算347試合、4本塁打にとどまったが、ファンから慕われる捕手だった。
第二の人生でも活躍を期待したい。