Column

【ドラフト指名総括・DeNA】松尾以外でモノにしなければならないのは4位の森下(京都国際)。その理由は?

2022.11.28

【ドラフト指名総括・DeNA】松尾以外でモノにしなければならないのは4位の森下(京都国際)。その理由は? | 高校野球ドットコム
森下瑠大(京都国際)

 今季は2位だったDeNA。今秋のドラフトでは今後の黄金時代を築く上で、重要な選手を指名できたといえるが、テーマ別に紹介していきたい。

 今回は4位の森下 瑠大投手(京都国際)は相当な大物になる予感がする。必ずモノにしなければならない投手だと思っている。

 森下の強みは

好調時の140キロ前半の速球
高校生離れのスライダー
勝負勘の良さ

 これまで指名してきた左腕投手と勝負勘が冴えている点で大きく違う。京都国際の小牧監督によると、ここで抑えれば、ここでホームランを打てば、スカウトの評価が上がるという場面で必ず抑え、ホームランを打ってきたという。

 そうプレッシャーをかけられると逆に燃える投手で、こうした勝負強さは強みになる。先発はもちろん、セットアッパーとしても生きるタイプではないだろうか。

 ただ不安な点がある。

 3年春以降 コロナや故障などもあり、実戦投入はまだ先か。

 かなり慎重に育成プログラムを組むのではないだろうか。21年ドラフト1位の小園 健太投手(市立和歌山出身)のように実戦デビューは遅めだと考える。技術面、メンタル面で勝負勘が鋭い左投手はなかなかいないが、慎重に扱わないとパフォーマンスを発揮できずに終わる可能性がある。

 上手く育てば、直近では田中 健二朗投手(常葉大菊川出身)のように長く中継ぎで活躍する投手に育つ可能性もあり、野手としてもセンスがある。通算101勝を挙げた元横浜(現DeNA)の野村 弘樹投手(PL学園出身)のような先発に育つ可能性もあるので、しっかりと育て上げることを期待したい。

指名一覧

1位:松尾 汐恩捕手(大阪桐蔭

世代を代表する「打てる捕手」。高度な打撃ができる選手で、コンタクト力の高さは秀逸。

2位:吉野 光樹投手(九州学院ー上武大ートヨタ自動車)

先発投手として成長し都市対抗出場に大きく貢献。伸び盛りの150キロ右腕

3位:林 琢真内野手(東邦ー駒澤大)

大学代表のメンバー入りを果たした駒澤大のスピードスター。50メートル走6秒0、遠投110メートルの俊足強肩が武器の二塁手。

4位:森下 瑠大投手(京都国際

一級品の投球術を持つ二刀流。140キロ前半の速球と切れ味鋭いスライダーをコントロールよく投げ分ける。

5位:橋本 達弥投手(長田ー慶應義塾大)

大学日本代表にも選ばれた速球派右腕。リリーフ時の140キロ後半の速球、スライダー、フォークで圧倒する。

選択終了

育成1位:上甲 凌大捕手(愛媛マンダリンパイレーツ)

伯和ビクトリーズ時代、昨年の都市対抗で2打席本塁打を記録。今季は3本塁打を記録。

育成2位:滋賀学園鈴木 蓮内野手(滋賀学園

強打に加えて遠投120メートルの強肩も光る遊撃手。

育成3位:今野 瑠斗投手(東京都市大塩尻

この夏も長野大会決勝までチームを導いた本格派右腕。恵まれた体格から威力ある直球を投げ込む。

育成4位:渡辺 明貴投手(BC茨城)

恵まれた体格から投げ込む150キロ前後の速球で勝負する投手。

育成5位:草野 陽斗投手(東日本国際大昌平

最速151キロ右腕。変化球の精度も高く、潜在能力は抜群。

(記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.06

大阪桐蔭が選抜ベスト8の阿南光ら4チームと対戦!<招待試合>

2024.06.06

大阪桐蔭&履正社撃破の原動力! 超高校級遊撃手・今坂 幸暉(大阪学院大高)のドラフト指名はあるのか!?<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.06.06

【佐賀】敬徳は唐津東と唐津南の勝者と対戦<西北部地区大会>

2024.06.07

【夏の甲子園地方大会抽選日&開幕日一覧・近畿地区】近畿一番乗りの抽選は17日の大阪、4府県が7月6日に開幕

2024.06.07

【夏の甲子園地方大会抽選日&開幕日一覧・北信越地区】新潟で21日に抽選会、7月5日の富山で組み合わせが出揃う

2024.06.01

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.04

神村、鹿実の壁を破れ! 国分中央は「全力疾走・最大発声・真剣勝負」で鹿児島の頂点を狙う

2024.06.01

【愛知】報徳学園は豊橋中央にサヨナラ勝ち、豊川には黒星<招待試合>

2024.06.01

【東京六大学】早稲田大が大勝で7季ぶり優勝に大手!プロ注目スラッガー・吉納が2発、エース伊藤は8回1失点の快投見せる!

2024.06.01

報徳学園の今朝丸がセンバツ決勝戦以来の先発!モイセエフは3番センターでスタメン出場!【招待試合スタメン】

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉