News

村上と大島は昨年から大幅アップ、セ・リーグ打率順位

2022.09.16

村上と大島は昨年から大幅アップ、セ・リーグ打率順位 | 高校野球ドットコム
村上 宗隆内野手(九州学院出身)

 9月も半ばに入り、ペナントレースも残りあと僅かになってきた。優勝、そしてクライマックス・シリーズ出場権を賭けた戦いは熾烈を極めている。と、同時にヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)の三冠王など個人タイトル争いも佳境に入ってきた。

 さて、昨シーズンのタイトルホルダー並びにトップ5人は今シーズンも同じようにタイトルを争っているのだろうか。タイトルごとに今シーズンと昨シーズンの顔ぶれを比較してみたい。

 セ・リーグの首位打者争いは村上が1歩抜け出している。現在打率.335で2位の中日・大島 洋平外野手(享栄出身)が打率.317。村上は四球も多いため、残り14試合で打率が大きく下がることはなさそうだ。一方の大島は、離脱期間があったため打席数が少なく変動が大きい。固め打ちが続けば、大きく打率を上げることも可能だが逆に下る可能性もある。

 現時点でのランキング上位2人、村上も大島も昨シーズンの打率ランキングでは5位以内に入っていない。村上は打率.278で14位、大島も打率.292で9位だった。

 昨シーズンの首位打者は打率.317で鈴木 誠也外野手(二松学舎大附出身)だった。鈴木は今シーズンからMLBのカブスへと移籍している。リーグが違うため比較はできないが、打率.263と数字自体は落ちている。

 また昨シーズンの2位(打率.315)である広島・坂倉 将吾捕手(日大三出身)は、現在打率.285で9位。同3位(打率.314)だったDeNA・牧 秀悟内野手(松本第一出身)は打率.287で7位。同4位(打率.313)の阪神・近本 光司外野手(出身)は打率.302で4位。同5位(打率.310)だったDeNA・桑原 将志外野手(福知山成美出身)は打率.266で18位。

 全員が打率を下げ、同順位の近本以外はランキングの順位自体も下がっている。ただ5分近く下がっている桑原を除くと坂倉、牧、近本の3人は大きな下落ではなく村上と大島が上位に入り、その分、坂倉らの順位が下がっていると言えそうだ。

 本塁打や打点と異なり、打率は最終戦まで数字が確定しない。村上がこのまま首位を守りきり首位打者を獲得するのだろうか。それとも固め打ちで大島らが逆転劇をみせるのか。

 また、昨シーズンのランキング上位者たちの意地にも注目したい。

<2022セ・リーグ打率上位ランキング>

打率.337 村上 宗隆(ヤクルト)
打率.317 大島 洋平(中日)
打率.304 佐野 恵太(DeNA)
打率.302 近本 光司(阪神)
打率.292 宮崎 敏郎(DeNA)

<2021セ・リーグ打率上位ランキング>

打率.317 鈴木 誠也(広島)
打率.315 坂倉 将吾(広島)
打率.314 牧 秀悟(DeNA)
打率.313 近本 光司(阪神)
打率.310 桑原将志(DeNA)

※数字は2022年9月16日終了時点

(文=勝田 聡)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.22

【秋田】明桜と横手清陵がコールド勝ちで4強入り<春季大会>

2024.05.22

【愛知・全三河大会】昨秋東海大会出場もノーシードの豊橋中央が決勝進出、147キロ右腕・内山など投手陣に手応え!名指導者率いる三好も期待の 1、2年生が出場

2024.05.22

阪神・佐藤がフェンス直撃のタイムリー!昨日のHRに続き今日もバットで結果!再昇格へ連日アピール!

2024.05.22

健大高崎卒業生進路がスゴい! 主力は法大、明大、亜大など名門へ! 留学、アメフト転向も

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.04.23

床反力を理解しよう【セルフコンディションニングお役立ち情報】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?