夏の甲子園 メンバー入れ替え可能 集団感染の場合は試合日変更も検討
全国の日程・結果一覧
・第104回大会 全国47都道府県地方大会の日程一覧
8月6日に開幕する第104回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)の臨時運営委員会が6日、大阪市内で開かれ、全国大会における「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」、「応援に関するガイドライン」を定められ、承認された。
また全国的に厳しい暑さが続いているため、各地方大会でもより一層の熱中症対策に万全を期すよう、都道府県高校野球連盟に通知された。
全国大会では代表校は7月29日にそれぞれの地元で1回目のPCR検査を受ける。29日の時点で決勝が行われていない地区もあるため、代表が決まり次第、8月1日までに随時、PCR検査を受け、陰性確認後に関西の宿舎に入る。今大会では代表校のPCR検査は最大2回とし、初戦を勝利したチームが順に2回目のPCR検査を受ける。
甲子園練習は今年も実施されない(8月2日には全国女子高校野球選手権決勝を予定)。
8月3日の組み合わせ抽選会は、大阪市にあるフェスティバルホールで3年ぶりに実施されるが、これまで1校35人までとしてきた選手・監督らの出席は1校22人以内に制限される。
8月6日は午前9時から、ベンチ入りの登録選手全員が参加する形で、右翼から場内を1周して通常通りの開会式を想定するが。選手が声を出して行進することは禁止される。
新型コロナウイルスに関しての選手変更は、当該校の試合開始2時間前まで可能。これによって1度登録を外れた選手が診断書などにより再度登録することも可能になる。ただ、再登録する場合は当該選手に代わって入った選手のみが入れ替えの対象となる。
また感染者ならびに感染が疑われる者が判明した場合は、主催者が設置する緊急対策本部で対応を協議されるが、チーム内での集団感染と判断された場合、感染陽性時期を確認した上で、試合日程の変更で対応できる場合は、当該試合の日程を変更することもあると明記された。こうした事象が起こった場合は、同1回戦の中で日程変更することが原則となる。順序としては、登録選手の変更が可能かを第1に置き、試合日程変更で対応可能場合は対戦相手とも連絡を取り合いながら、柔軟に決めていく方針だ。
観客の入場は上限人数を設けず、全席インターネットによる前売り指定席で球場での販売は実施されない。
アルプススタンドの吹奏楽部で楽器を使用して応援する生徒は、春のセンバツ同様、1校50名以内。また声を出しての応援は行わず、拍手での応援が基本となる。
また、試合中のマスクに関しては、熱中症対策もあり、ベースコーチを含むグラウンド内の選手やボールボーイには着用は求めない。一方でダグアウト内では声を出す場面も多いことから、できる限りマスクの着用を求める。
熱中症対策では全国大会での取り組みや地方大会での取り組みが挙げられ、全国の高野連に共有された。