神ドラフトと呼ばれつつある2016年の阪神ドラフト
阪神・大山悠輔
阪神の2016年ドラフトは再評価される流れとなっている。7月3日の中日戦は16年ドラフト組が躍動した。
1位の大山悠輔内野手(つくば秀英出身)は19号を放って通算100本塁打を達成。5年連続で2ケタ本塁打達成し、あと1本で3年連続の20本というところまで来ている。阪神ファンが待望していた和製大砲の存在。瞬間的な活躍だけではなく、長期的に活躍できて、もはやチームの顔に成長した。
2位の小野泰己投手(折尾愛真出身)も通算69試合登板。150キロ台の剛速球を投げ込むリリーバーで、今季も5イニングで7奪三振を記録している。三振が奪える強みを生かした活躍を期待したい。
3位の才木浩人投手(須磨翔風出身)は、プロ3年目まで8勝を挙げ投球回も100回をマークしていたが、3日の中日戦で1159日ぶりの勝利投手となった。トミー・ジョン手術を乗り越え、躍動感のある投球を見せ、試合後の涙のヒーローインタビューに感動した阪神ファンも多いことだろう。才木の本当の活躍はこれからになる。
4位の浜地真澄投手(福岡大大濠出身)は、今季24試合で防御率1.57とブレイクシーズンを歩んでいる。
5位の糸原健斗内野手(開星出身)はフル出場の年が2回、通算613試合出場している。ドラフト下位の社会人内野手としては上出来といっていい数字だ。
そして7位の長坂拳弥捕手(健大高崎出身)は今季自己最多の17試合に出場。阪神ファンの注目度が急激に上がっているが、健大高崎時代を12年センバツベスト4に導いた原動力でもあり、健大高崎の歴史を語るには欠かせないほどの捕手が、阪神ファンから愛される存在となったのは感慨深い。
神ドラフトという評価が与えられる2016年のドラフト。今年は大躍進の1年になるのか。
(記事=河嶋宗一)