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川藤氏の母校・若狭(福井)が県勢最高4強の古豪【ふるさとの夏物語~昭和編】

2022.06.30

川藤氏の母校・若狭(福井)が県勢最高4強の古豪【ふるさとの夏物語~昭和編】 | 高校野球ドットコム

 2022年も高校球児の目標、夏の甲子園への道がスタートする。今年は「古豪」と言われるチームの復活が話題のひとつとなっているが、「昭和」の時代、1927年(昭2)13回大会から1988年(昭63)70回大会を駆け抜けた代表校を中心に夏の甲子園出場校を振り返る企画「ふるさとの夏物語~昭和編」。今回は福井を紹介する。

 昭和時代に夏甲子園に出場したチームの出場回数上位ランキングは以下の通り。

1位 敦賀 14回 
2位 福井商 9回
3位 若狭 7回 

 

 昭和の時代、福井県では敦賀福井商が全盛期だった。特に敦賀は最多14回の出場回数を誇っていたが、甲子園で印象を残したのは若狭だった。
 初出場は1950年(昭25)。いきなり初戦を突破した。延長14回の激戦のすえに強豪の浜松商に3対2で勝利した。5度目の出場となった1967年(昭42)には、のちに阪神で活躍する川藤 幸三氏を擁して甲子園に乗り込んだ。初戦で武相(神奈川)に0対3で敗れたが、この年から3年連続で夏甲子園出場を果たしている。その3年目に、福井県勢として初めて4強入りを果たす。川藤氏のチームが基礎をつくって3年目。後輩たちが福井の歴史に若狭の名を刻んだ。
 初戦(2回戦)で長崎商に2対1で逆転勝利を果たすと、準々決勝では富山北部を相手に初回に3点を奪うなど4対1で快勝。ベスト4にコマを進めた。松山商(愛媛)の前に完封負けを喫して決勝進出は逃すが、夏の1大会2勝は1958年(昭33)の敦賀以来、福井県勢としては2度目のことで、1989年(平元)福井商が2勝するまで、昭和の時代で2勝したのは敦賀若狭だけだった。

 福井県初代表は1925年(大14)の敦賀商(現・敦賀)で初勝利もその初戦でマークした。最高成績は4強で若狭のほか、福井商敦賀気比(2回)がマークしている。県勢通算成績は57勝76敗で、勝利数の都道府県ランキングは30位。

★福井県勢の代表回数上位ランキング(複数回以上)
1位 福井商 22回  
2位 敦賀 17回 
3位 敦賀気比 10回  
4位 若狭 7回
4位 福井工大福井 7回

★福井県勢の甲子園勝利数上位ランキング(複数勝利以上)
1位 福井商 19勝(4強1回) 
2位 敦賀気比 16勝(4強2回、8強2回)
3位 敦賀 9勝(8強3回) 
4位 若狭 4勝(4強1回、8強1回)
4位 福井工大福井 4勝

[page_break:福井の夏甲子園出場校一覧]

【福井の夏甲子園出場校一覧】
1回 1915(大4) ー
2回 1916(大5) ー
3回 1917(大6) ー
4回 1918(大7) ー
5回 1919(大8) ー
6回 1920(大9) ー
7回 1921(大10) ー
8回 1922(大11) ー
9回 1923(大12) ー
10回 1924(大13) ー
11回 1925(大14) 敦賀商
12回 1926(大15) 敦賀商
13回 1927(昭2) 敦賀商
14回 1928(昭3) 敦賀商
15回 1929(昭4) 敦賀商
16回 1930(昭5) 敦賀商
17回 1931(昭6) 敦賀商
18回 1932(昭7) ー
19回 1933(昭8) 敦賀商
20回 1934(昭9) 敦賀商
21回 1935(昭10) ー
22回 1936(昭11) 福井商
23回 1937(昭12) ー
24回 1938(昭13) 敦賀商
25回 1939(昭14) ー
26回 1940(昭15) ー
27回 1941(昭16) 戦争のため中止
   1942(昭17) 戦争のため中止
   1943(昭18) 戦争のため中止
   1944(昭19) 戦争のため中止
   1945(昭20) 戦争のため中止
28回 1946(昭21) 敦賀商
29回 1947(昭22) ー
30回 1948(昭23) ー
31回 1949(昭24) 武生
32回 1950(昭25) 若狭
33回 1951(昭26) 敦賀
34回 1952(昭27) 敦賀
35回 1953(昭28) ー
36回 1954(昭29) 武生
37回 1955(昭30) 若狭
38回 1956(昭31) ー
39回 1957(昭32) 三国
40回 1958(昭33) 敦賀
41回 1959(昭34) 若狭
42回 1960(昭35) ー
43回 1961(昭36) 武生
44回 1962(昭37) ー
45回 1963(昭38) 若狭
46回 1964(昭39) ー
47回 1965(昭40) 武生
48回 1966(昭41) ー
49回 1967(昭42) 若狭
50回 1968(昭43) 若狭
51回 1969(昭44) 若狭
52回 1970(昭45) ー
53回 1971(昭46) 美方
54回 1972(昭47) ー
55回 1973(昭48) 福井商
56回 1974(昭49) 三国
57回 1975(昭50) 三国
58回 1976(昭51) 福井
59回 1977(昭52) 福井商
60回 1978(昭53) 福井商
61回 1979(昭54) 敦賀
62回 1980(昭55) 敦賀
63回 1981(昭56) 福井商
64回 1982(昭57) 福井
65回 1983(昭58) 北陸
66回 1984(昭59) 福井商
67回 1985(昭60) 福井
68回 1986(昭61) 福井商
69回 1987(昭62) 福井商
70回 1988(昭63) 福井商
71回 1989(平1) 福井商
72回 1990(平2) 大野
73回 1991(平3) 福井
74回 1992(平4) 北陸
75回 1993(平5) 福井商
76回 1994(平6) 敦賀気比
77回 1995(平7) 敦賀気比
78回 1996(平8) 福井商
79回 1997(平9) 敦賀気比
80回 1998(平10) 敦賀気比
81回 1999(平11) 敦賀
82回 2000(平12) 福井商
83回 2001(平13) 福井商
84回 2002(平14) 福井
85回 2003(平15) 福井商
86回 2004(平16) 福井
87回 2005(平17) 福井商
88回 2006(平18) 福井商
89回 2007(平19) 福井商
90回 2008(平20) 福井商
91回 2009(平21) 敦賀気比
92回 2010(平22) 福井商
93回 2011(平23) 福井商
94回 2012(平24) 福井工大福井
95回 2013(平25) 福井商
96回 2014(平26) 敦賀気比
97回 2015(平27) 敦賀気比
98回 2016(平28) 北陸
99回 2017(平29) 坂井
100回 2018(平30)敦賀気比
101回 2019(平31)敦賀気比
102回 2020(令2)(コロナで中止)
103回 2021(令3) 敦賀気比

敦賀商=現・敦賀
 福井=現・福井工大福井

(文=

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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