これさえ見れば一発!ポイント別スパイク選びの方法を紹介
自分のパフォーマンスを発揮するためには、必要不可欠なスパイク。各メーカーより様々なスパイクが販売され、店頭にずらりと並んでいるが、現在のスパイクの種類は大きく二つだ。
靴底に突起が付いているポイントスパイクか、金具の歯が付いた金具スパイクのどちらかを選ぶことになる。そこから各シリーズごとに特長があるわけだが、今回も MIZUNO TOKYO の谷貝和寿さんにお話を聞き、スパイクの正しい選び方などを伺った。
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硬式球2球に満たない驚きの軽量スパイク
ライトレボエリート
近年のスパイク業界は「全体的に軽量化が進んでいます」と谷貝さんは分析するほど、時代のニーズが求めるのは軽いスパイクだ。そんな需要に応えるように、ミズノの金具スパイクのなかで軽さが武器となっているのが、ライトレボシリーズにある、ライトレボエリートになる。
重さは235グラム(27センチが対象)となっており、わかりやすい表現をすると、硬式球2球にも満たない重さだという。ライトレボシリーズでも最軽量となるライトレボエリートは、「軽さを求める球児にはおすすめのスパイクです」と谷貝さんもイチ押しの一足である。
フィット感にはカンガルー皮革、ニット素材がポイント
ミズノプロ QS
スパイクは他の道具に比べると、着用している時間が長い分、軽さのみならずフィット感は大事な要素である。そんなフィット感を求める球児がチェックすべきは、アッパー(足の甲部分)の素材である。
先述したライトレボエリートは、合成皮革で作られている。その他にニット素材や天然皮革を使用したスパイクも販売している。
例えば、ライトレボシリーズで展開されているライトレボプロ ニットは、アッパー部分がニット素材を採用しているため、素材そのものの伸び具合が違うので「合成皮革よりも足あたりがいいです」と太鼓判を押す。
もう 1 つの天然皮革であれば、ミズノプロ QS がお勧めになる。
カンガルー革を使っていることもあり素材そのものが馴染みやすいため、「履けば履くほど足にフィットします」と谷貝さんは話す。天然皮革でこまめな手入れが求められ、試合用にお勧めだ。
実際に使用する際は試合数日前から履くと、本番ではベストな状態でスパイクを使うことができそうだ。
長く使いたければ、金の歯を探せ
手前が超硬金具、奥が通常金具
ただ、球児によっては長く使えるスパイクが欲しいと願う人もいるだろう。日々の練習で簡単に買い物へ行けないなど理由は様々だろうが、そんな球児は金具を見てほしいと谷貝さんは話す。
「ミズノは2つの金具を使い分けています。銀色の通常素材と、ミズノ独自の超硬金具と呼ばれる金色の金具です。超硬金具は先端に固い素材を溶接しているので、土の上ではほぼ削れないようになっています。そのため、歯の長さも購入時から最適な設計を目指しています。ぜひ靴底の金具の色で探してもらえればと思います」
もちろん、アッパー素材に何が使われているか。アッパー部分の厚さでも、耐久性は変わる部分である。しかし金具のすり減りは、練習量に比例して増えていく。
ほぼ毎日練習する高校野球では、金具のすり減りの速さも気になる。現在は埋め込み式のため、歯がなくなればスパイクそのものを買い替えなければいけない。
こうした点も踏まえて、1日でも長く使いたいならば金色の超硬金具を探してみるとよいだろう。
プロではトレンド?ポイントスパイクの良さは?
ポイントスパイク
一方ポイントスパイクは、高校野球ではまだ少数だが、プロ野球では徐々に人気が出ているとのこと。
特に野手に関して言えば、人工芝の球場を本拠地に持つことも関係していることが考えられるが、特徴として、金具よりも走ったときの衝撃(突き上げ)が緩和されるため、足が疲れにくい。さらに同時に足元を安定させたい選手にもお勧めできるとのことだ。
ポイントを数多く配置するだけではなく、外側に置くことでグリップ力と安定感を高めることに成功。ポイントそのものが摩擦に強いこともあり、「通常の金具に負けない安定感です」と谷貝さんは改めてポイントスパイクの良さをアピールする。現在ミズノではドミナントTPUという商品名で店頭に並んでいるが、見つけた際は手にとってはどうだろうか。
谷貝さんによると、サイズの合わせ方は縦横ともに合っているのがベストだが、そのためにも足のサイズを測り、実寸から5mm-1cm上のサイズが理想としてシューズ選びをするのが良いとのことだ。
また、シューズの決め手として踵が浮かない、土踏まずがフィットしていることが大事だという。足幅が広いためやむを得ず横幅に合わせてサイズを決める人もいるが、その場合は幅広いシューズを選んだり、アッパー素材で選んだり、より足に合わせてシューズを選んでほしい。
ほかにも金具スパイクはソールによって金具配置も異なるため、ポジションやプレースタイルでお勧めするスパイクが変わってくるということだ。このあたりは各自足の型やポジションが異なるため、直接お店に行って相談をしてみるのがよいだろう。スパイクはプレーの動きそのものを左右するため、慎重に自分の足とにらめっこしながら相棒の一足をみつけていきたいところだ。
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