新入生必見!各用具選びのポイントを徹底解説!
4月になり、各チームに新入生が入部し「レギュラーになって活躍する」「甲子園出場」「全国制覇」など、選手それぞれが様々な夢を抱いているだろう。そのために、道具は必要となる。特に1年生は入部したばかりで、どう道具を買えばいいのかと悩む人もいるだろう。
今回はスポーツメーカー・ミズノの直営店であるMIZUNO TOKYOへ訪問。現在勤務されている谷貝和寿さんにお話を聞き、用具選びのポイントを聞いた。
用具買い替え特集記事はこちらから!
◆新入生必見!各用具選びのポイントを徹底解説!
◆自分の手にあった求める機能がある商品を バッティング手袋を買う時のポイント
◆カッコよくユニフォームを着こなそう! 買い替えにお勧めのユニフォームを紹介
◆グラブをどう使いたいかイメージをもって!購入時のポイントを専門店に直撃
◆これさえ見れば一発!ポイント別スパイク選びの方法を紹介
1つとして全く同じグラブはない
新作で販売されているミズノプロ 5DNAテクノロジー
すべての球児にとって最も大事な道具ともいえるグラブ。高校野球3年間をともに過ごしていく、いわば相棒とも呼べるグラブ選びは非常に大切だ。数多くのグラブの中から最適なものを選ぶためにも、谷貝さんは「はめた感じやサイズ感を確認してほしい」と答える。
「一見同じグラブに見えても、サイズの違いはもちろん、シリーズによっては使用している皮革が違います。
また、天然皮革のうえ、ひとつひとつ手造りのため同じグラブでもはめた時の感覚は違います。1つとして全く同じグラブはありませんので、1つずつグラブを手に取ってもらい、はめてもらって、より良い相棒を見つけていただければと思います」
また、プロ野球では練習用グラブを使用する選手もいるが、「プロは、特別に革を薄くしているので、練習用と分けていますが、高校生は1つのグラブを長く大切に使ってもらいたいです」と普段の練習から使い込んでほしいとメッセージを送った。
自分の足を知ることがポイント
カンガルー皮革を採用しているミズノプロQS
グラブ同様に、必ず1人1足は必要になってくるスパイク。多種多様のスパイクが店頭に並んでいるが、大切なことは自分の足に合ったスパイクを選ぶことだと谷貝さんは話す。
「野球に関しては足の実寸に対してぴったりしているシューズを使うのが理想とされています。あとはかかとが浮かない、土踏まずの箇所がフィットしているかどうかを、私は気を付けています。ですので、できることなら試し履きをして頂いた上で選んでほしいです。
ただ、足の形は人それぞれですので、基本は縦のサイズに合わせてほしいですが、どうしても難しいなら横幅に合わせるためにメッシュやスウェード調などアッパー素材を変える工夫も必要です」
MIZUNO TOKYOはじめミズノ各直営店では計測器を使用して足のサイズを測ることができる。正確に自分の足を知ることも最適なスパイク選びの第一歩となる。
フィットしたものを必ず使うべし
人気シリーズだというミズノプロ パワーアーク
自身の手を守るということでも、非常に大事な道具の1つである手袋。バッティング手袋は、バットをしっかり握るためにフィット感やグリップ力を高めるとともに手を守ってくれる。守備手袋は、捕球時の手への衝撃緩和。手の汗による滑りや、グラブ革へのダメージを緩和する。
用途によってそれぞれ各メーカーが販売しているが、バッティング手袋に関してはサイズに合ったものを買ってほしいと谷貝さんは願っている。
「バッティング手袋に関して言えば、フィットしている方がグリップを利かせることができるので、よりバットが扱いやすくなると思います。
なかには締め付けがきつくて大きめのサイズを買われる人もいると思いますが、そういった時は革が柔らかいものなど、サイズを変えることなく、商品を探せると良いと思います」
また守備用手袋についても選び方のポイントを聞くと、「バッティング手袋以上に、ぴったりしていないといけません」と断言する。それはグラブのフィット感にかかわるからだ。
「手が小さい人にとっては、手袋でサイズ調整ができるのですが、手袋が大きすぎると手袋の中に余裕ができグラブをはめても手との一体感が損なわれます。ですので、自分の手に合ったものを選ぶ必要があると考えています」
自分の体に合ったアパレルを3枚は持とう!
2022年冬からリニューアルとなったガチシリーズのユニフォーム
毎日の練習でいくつか枚数を持っていなければならないユニフォームやアンダーシャツ、ストッキング。谷貝さんいわく、枚数は「最初は3枚前後あればいいと思います」と大量に購入する必要はないと説明する。ただ、購入時にサイズをしっかり合わせてほしいと強く主張する。
「特にアンダーシャツに関して言えば、小さいものを買ってしまうと逆に動きにくさが生じます。ですので、買う前には試着してもらったうえで購入いただきたいです。ただ毎回買い物に行くのは難しいと思うので、1度購入したらサイズを覚えてもらって、選手の代わりに親御さんに買ってもらうなど、ご家庭で協力していただければと思います」
接客をしていると、現在の着こなしのトレンドとして「体にぴったりとしたサイズを選ぶ方が多い」という。ただしその際は自身のサイズを下げるのではなく、アンダーシャツの素材で好みの着用感を選ぶと良い。ミズノでもコンプレッション系、いわゆるピチッとしたアンダーシャツとして、動きやすさにもこだわったバイオギアというシリーズを展開しており、おすすめの商品だろう。
お話を聞かせてくださった谷貝和寿さん
今回は4つのアイテムに絞って、谷貝さんからの商品選びのポイントをまとめた。共通して言えるのは、必ず手に取ってどんなものなのか、体感することの重要性だった。
新型コロナウイルスの影響もあり、インターネットでの買い物が主流になりつつあるが、まずはじめは手間を惜しむことなく、実際にどんな商品なのか体感すること。「コト」を消費するのが、最適な道具選びにとっては外せないポイントだった。
練習等で球児は忙しいかと思うが、時間があるときは是非近くの野球専門店やスポーツ用品店に足を運んではどうだろうか。
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