楽天のルーキーでは強打の捕手・安田、早大出身右腕・西垣が1軍デビュー
西垣雅矢
プロ野球が開幕して1ヶ月が過ぎた。昨年のドラフト会議で指名されたルーキーたちも、複数名が1軍デビューを果たしている。また1軍デビューはまだでも2軍で出場機会を得ている選手も多い。そこで各球団ルーキーたち(支配下のみ)のここまでの結果を振り返ってみたい。
序盤から首位争いに加わっている楽天は、ドラフト2位の安田 悠馬捕手(須磨翔風ー愛知大)と、同6位の西垣 雅矢投手(報徳学園ー早稲田大)が1軍で出場機会を得た。
安田は開幕1軍入りを果たすと、開幕戦で「8番・捕手」としてスタメン出場。最後までマスクをかぶった。翌日の試合では出場機会がなかったものの、開幕3試合目で再びスタメン出場を果たすと初安打を記録。さらに出場3試合目でプロ初本塁打もマークした。
「打てる捕手」として期待が高まったものの新型コロナウイルス陽性判定を受け3月31日に登録を抹消された。すでに2軍戦では復帰を果たしており、4月23日の試合では1発も放った。打撃の好調さを維持しながら1軍昇格を目指す。
西垣も安田と同様に開幕1軍スタートを勝ち取った。開幕戦でいきなり初登板のマウンドに登ると1回無失点と結果を残す。そのまま中継ぎとしてここまで5試合に登板し防御率3.60の内容。しかし4月9日の登板以降、なかなか出番がなく25日に登録を抹消された。
その他の選手を見ると、ドラフト4位の泰 勝利投手(神村学園)をのぞき2軍では出場機会を得た。
ドラフト1位の吉野 創士外野手(昌平)は4月19日に待望のデビューを果たす。2試合連続ノーヒットに終わるも22日の日本ハム戦で2安打をマークするなど、5試合で打率.375(8打数3安打)と好スタートを切った。一方、同3位の前田 銀治外野手(三島南)は19試合で打率1割台と打撃面で苦戦している。
投手では松井 友飛投手(穴水ー金沢学院大)と吉川 雄大投手(広島広陵ー東海大ーJFE西日本)の2人が2軍でそれぞれ好結果を残している。中でも吉川は8試合の登板で失点したのは1試合のみ。その後は5試合連続で無失点投球を続けている。今年26歳になるオールドルーキーだけに1軍デビューを早めに勝ち取りたい。
(記事:勝田 聡)
【楽天ドラフト指名】
<支配下>
1位:吉野 創士(外野手・昌平)
[1軍]出場なし
[2軍]5試合 打率.375(8打数3安打) 0本塁打 0打点
2位:安田 悠馬(捕手・愛知大)
[1軍]3試合 打率.250(8打数2安打) 1本塁打 1打点
[2軍]6試合 打率.357(14打数5安打) 1本塁打 4打点
3位:前田 銀治(外野手・三島南)
[1軍]出場なし
[2軍]19試合 打率.162(37打数6安打) 0本塁打 1打点
4位:泰 勝利(投手・神村学園)
[1軍]出場なし
[2軍]出場なし
5位:松井 友飛(投手・金沢学院大)
[1軍]出場なし
[2軍]2試合(8回)1勝0敗 防御率1.13
6位:西垣 雅矢(投手・早稲田大)
[1軍]5試合(5回)0勝0敗 防御率3.60
[2軍]出場なし
7位:吉川 雄大(投手・JFE西日本)
[1軍]出場なし
[2軍]8試合(9.2回) 0勝0敗 防御率0.93
※数字は2022年4月24日終了時点