News

中学軟式から誕生した144キロ右腕は作新学院へ 地元で全国制覇目指す

2022.03.10

中学軟式から誕生した144キロ右腕は作新学院へ 地元で全国制覇目指す | 高校野球ドットコム
小川 哲平投手

 2021年の中学軟式球界を席巻した剛腕・小川 哲平投手(日光市立落合中)が、4月から作新学院(栃木)へ進学することが分かった。

 「高校野球で活躍する」ということを見据えて、ケガのリスクの少ない中学軟式を選択して腕を磨いてきた小川は、ALL栃木に2度選出。3年生の時には全日本少年春季軟式野球大会に出場して、決勝で星稜中(石川)の前に敗れたものの、準優勝を経験した。

 高校への進学時は県内外問わず多くの学校から声をかけられたが、悩みぬいた末に地元の強豪・作新学院を選択した。

 「地元で優勝したい、栃木県で優勝したいと思って、作新学院に行くことを決めました」と進学理由を挙げたが、続けて話したのは環境面についてだった。
 「何度か練習の様子を見させてもらったのですが、常に緊張感をもってやっている印象があり、そこが自分とマッチしているように感じています」

 その他、挨拶など「(自然と)応援されるようなチームだと思いました」と野球以外の部分も見て、地元の名門校に進むことを決意した。輝かしい実績だけではなく、そうしたところまで大事にするのは、小川の中にある明確な目標とマッチしているのもあった。

 「応援される選手になることも目標にしていたので、自分のなかでは先生方への挨拶を徹底して『応援しよう』と思ってもらえるようにやってきました。その点が小針監督のご指導と合っていると思ったことも決め手でした」

 144キロというスピードボールだけではなく、マインドの部分も15歳であることを一瞬忘れてしまいそうな志の高さ、視野の広さを持つ小川。江川卓氏の再来、「森木2世」と様々な声がすでに聞こえているが、果たして3年後、作新学院の伝統ある1番を背負い、甲子園で投げる姿が見られるのか。これからの成長曲線が楽しみだ。

(動画を見る)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.05.03

【春季埼玉県大会】逸材揃いの昌平、埼玉栄との激戦を制しベスト4!四季連続の関東大会まであと1勝!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>