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岡山県勢のセンバツVは1度 関西、倉敷工の伝統校が勝利数でトップ争い

2022.03.03

岡山県勢のセンバツVは1度 関西、倉敷工の伝統校が勝利数でトップ争い | 高校野球ドットコム
13年ぶりの出場を果たした倉敷工

 2022年第94回選抜高校野球大会(3月18日開幕、[stadium]阪神甲子園球場[/stadium])に出場する32校が決定し、3月4日に組み合わせ抽選が行われる。

 1924(大正13)年から開催された大会は今年で94回目。過去、選抜されたチームの歴史を全国47都道府県別に振り返ってみる。

 今回は岡山。今年のセンバツには倉敷工が13年ぶり11回目の出場を果たす。昨年秋の県大会で優勝すると、中国大会で2勝してベスト4入り。攻撃力と地域性が考慮され中国・四国枠の5校目として選出された。

過去、岡山でのセンバツの出場回数上位ランキングは以下の通り。

<岡山センバツ出場回数上位ランキング>
1位 関西     12回
2位 倉敷工    11回
3位 岡山東商   8回
4位 岡山南    5回
4位 岡山理大附  5回

 岡山県勢のセンバツ初出場は、第21回(1949年)大会の関西。以降、県内最多の12回だが、今回センバツに出場する倉敷工がトップに1差となる11回目となる。これまで21世紀枠で出場した高校はない。

 センバツの勝利数上位ランキングは以下の通り。
1位 倉敷工   11勝(4強2回、8強2回)
1位 関西    11勝(4強2回、8強1回)
3位 岡山南   8勝(4強2回)
4位 岡山東商  6勝(優勝1回)
5位 岡山城東  4勝(4強1回)

 岡山県勢のセンバツ初勝利は、第29回(1957年)大会に初出場した倉敷工。1回戦で市立沼津を2対1で下した。岡山県勢としてセンバツ初出場を果たした関西のセンバツ初勝利は第65回(1993年)大会。この2チームが県内の勝利数の2トップを形成している。

 岡山東商が3回目の出場となった第37回(1965年)大会で、岡山県勢唯一の優勝を手にしている。

第37回大会=岡山東商
1回戦:7-0 コザ(沖縄)
2回戦:1-0 明治(東京)
準々決勝:3-0 静岡(静岡)
準決勝:1-0 徳島商(徳島)
決勝:2-1 市立和歌山商(現・市立和歌山=和歌山)=延長13回

 岡山東商のエースは、のちに大洋(現DeNA)で「カミソリシュート」を武器にエースとなる平松 政次投手だった。初戦から準決勝まで4試合連続完封。決勝では4回に1点を失ったが、39イニング連続無失点の快投だった。決勝はこの1失点に抑えて延長戦の末にサヨナラ勝ち。平松の快投なくては達成できなかった優勝だった。

 岡山県勢のセンバツの通算成績は45勝54敗。都道府県別勝利数ランキングは19位。今回、倉敷工は13年ぶりの出場となるが、前回出場した第81回(2009年)大会では初戦突破をしている。今回を初戦突破すれば、現在、県トップで並んでいる勝利数で関西を抜いて単独トップの12勝目となる。


【岡山のセンバツ出場校一覧】

大会 年度    出場校
1回 1924(大13) ―
2回 1925(大14) ―
3回 1926(大15) ―
4回 1927(昭2) ―
5回 1928(昭3) ―
6回 1929(昭4) ―
7回 1930(昭5) ―
8回 1931(昭6) ―
9回 1932(昭7) ―
10回 1933(昭8) ―
11回 1934(昭9) ―
12回 1935(昭10) ―
13回 1936(昭11) ―
14回 1937(昭12) ―
15回 1938(昭13) ―
16回 1939(昭14) ―
17回 1940(昭15) ―
18回 1941(昭16) ―
1942(昭17)戦争のため中止

1943(昭18)戦争のため中止  
1944(昭19)戦争のため中止
1945(昭20)戦争のため中止
1946(昭21)戦争のため中止
19回 1947(昭22) ―
20回 1948(昭23) ―
21回 1949(昭24) 関西
22回 1950(昭25) ―
23回 1951(昭26) ―
24回 1952(昭27) ―
25回 1953(昭28) ―
26回 1954(昭29) 岡山東商
27回 1955(昭30) ―
28回 1956(昭31) ―
29回 1957(昭32) 倉敷工
30回 1958(昭33) 倉敷工
31回 1959(昭34) 倉敷工
32回 1960(昭35) 関西
33回 1961(昭36) ―
34回 1962(昭37) ―
35回 1963(昭38) 岡山東商
36回 1964(昭39) 倉敷工
37回 1965(昭40) 岡山東商
38回 1966(昭41) ―
39回 1967(昭42) 倉敷工
40回 1968(昭43) 倉敷工
41回 1969(昭44) 玉島商
42回 1970(昭45) ―
43回 1971(昭46) ―
44回 1972(昭47) 倉敷工
45回 1973(昭48) 岡山東商
46回 1974(昭49) 倉敷工
           岡山東商
47回 1975(昭50) 倉敷工
48回 1976(昭51) 岡山東商
49回 1977(昭52) 岡山南
50回 1978(昭53) 岡山東商
51回 1979(昭54) ―
52回 1980(昭55) 岡山理大附
53回 1981(昭56) 岡山理大附
54回 1982(昭57) 岡山南
55回 1983(昭58) ―
56回 1984(昭59) ―
57回 1985(昭60) 倉敷商
58回 1986(昭61) 岡山南
59回 1987(昭62) 岡山南
60回 1988(昭63) ―
61回 1989(平1) ―
62回 1990(平2) 倉敷商
          玉野光南
63回 1991(平3) ―
64回 1992(平4) ―
65回 1993(平5) 関西
66回 1994(平6) 岡山理大附
67回 1995(平7) 関西
68回 1996(平8) 岡山城東
69回 1997(平9) 岡山南
70回 1998(平10) 岡山理大附
71回 1999(平11) 玉野光南
72回 2000(平12) ―
73回 2001(平13) 岡山学芸館
           関西
74回 2002(平14) 関西
75回 2003(平15) 岡山城東
76回 2004(平16) 岡山城東
77回 2005(平17) 関西
78回 2006(平18) 岡山東商
           関西
79回 2007(平19) 関西
80回 2008(平20) 興譲館
81回 2009(平21) 倉敷工
82回 2010(平22) 関西
83回 2011(平23) 創志学園
           関西
84回 2012(平24) 倉敷商
85回 2013(平25) 関西
86回 2014(平26) ―
87回 2015(平27) 岡山理大附
88回 2016(平28) 創志学園
89回 2017(平29) 創志学園
90回 2018(平30) おかやま山陽
91回 2019(平31) ―
92回 2020(令2) 倉敷商
93回 2021(令3) ―
94回 2022(令4) 倉敷工
(2020年は開催中止)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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