中日ドラ2、中京大中京出身のスラッガーが、名刺代わりのどえらい1発
駒澤大時代の鵜飼 航丞
どえらいルーキー弾だった。中日ドラフト2位・鵜飼 航丞外野手(中京大中京出身)が、チーム初の対外試合となった16日の日本ハムとの練習試合で、左翼越えの推定130メートル弾をかっ飛ばした。
5回1死一塁で迎えた第3打席。日本ハムの生田目が投じた真ん中高めの球に鋭く反応した。フルスイングで放たれた打球が高々と舞い上がり、左翼へ一直線。軽々とフェンスを越えてネットの中段あたりに突き刺さる2ランとなった。推定飛距離130メートル。ルーキーのパワーとは思えない打球の速さに、球場に訪れたファンもざわついていた。
立浪新監督として初の対外試合。ルーキーながら「3番・左翼」でスタメン出場。第1打席で左前打を放って、早くも「一発回答」を出していたが、実力はこんなもんじゃないとばかりに、名刺代わりの特大弾を見せつけた。
小さいころから中日ファン。ブランコ、ウッズと中日で活躍した大砲に憧れていた。中京大中京では通算56本塁打をマークしたが、まだまだ実力が足りないと駒澤大へ進学。パワーをつけ、大学時代の打撃練習で打球がネットを越えて民家に飛び込むこともあった。そのたびに謝罪にいったが、応援してくれる人もいた。
1番岡林、2番根尾、4番石川昂。この日の中日の上位打線は若手で占められた。プロ1年目とはいえ、「清宮世代」でもある大卒ルーキーの鵜飼がそのなかでは一番年上となる。11、13日の紅白戦に続き、練習試合で1発を含むマルチ安打をマークして、これで3試合連続安打となった。
飛距離では誰にも負けない。大砲候補のルーキーが開幕1軍はおろか、開幕スタメンまでもつかむ勢いだ。