【巨人】2019年ドラフト1位右腕が1回0安打0失点で堂々「デビュー」
高校時代の巨人・堀田 賢慎(青森山田)
巨人・堀田 賢慎投手(青森山田出身)が、ポテンシャルの高さを証明してみせた。11日、巨人宮崎キャンプ唯一の紅白戦が行われ、「先発」に起用された2019年ドラフト1位右腕が堂々の1回無安打無失点の「デビュー」を飾ってみせた。
紅組の先発としてマウンドに上がると、直球主体で勝負して3人で打ち取った。育成出身で、今季から背番号9となった松原 聖弥外野手(仙台育英出身)に対しては、直球中心に追い込むと、最後は内角へのチェンジアップで見逃しの三振。松原は手が出なかった。
続く廣岡 大志内野手(智辯学園出身)は初球の直球で空振りを奪うと、最後も直球で三ゴロに打ち取った。八百板 卓丸外野手(聖光学院出身)に対しても直球で押し込んで中飛に仕留めた。186センチ、85キロ。恵まれた体格から、ダイナミックに投げ込む直球には威力が感じられ、巨人1軍レベルの打者相手にも簡単にバッティングさせなかった。本塁後方に陣取った原監督、桑田投手チーフコーチへ強烈な印象を与えたことは間違いない。
トミー・ジョン手術を受けたこともあり今は育成契約。将来は巨人の投手陣の中心となりえる素材として、期待されていたが、プロ初の春季キャンプでの実戦の初舞台で、上々の滑り出しをしたといえる。肘の不安の払拭はおろか、現段階での直球の仕上がり具合でも、この日登板した投手のなかでも上位といっていいほどだった。
今後、順調に調整が進めば支配下登録されることは間違いないだろう。昨年秋には155キロもマークした大器。背番号「032」からの大幅出世で、巨人のエースへと駆け上っていく予感がしてきた。