体張りました!高校時代から日本代表の中川卓也、蛭間拓哉(早稲田大)が振り返る日本代表で得たもの vol.3
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■vol.3
体張りました!高校時代から日本代表の中川卓也、蛭間拓哉(早稲田大)が振り返る日本代表で得たもの
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■前編
4スタンス理論、大阪桐蔭との練習試合…世代屈指の強打者・蛭間拓哉の礎を築いた浦和学院時代
22年ドラフト候補コンビとして最も熱いのが早稲田大の中川 卓也内野手と蛭間 拓哉外野手ではないだろうか。中川は大阪桐蔭時代、2018年に春夏連覇。U-18代表での主将を務め、アジア選手権に出場。早稲田大では1年春からスタメン出場し、3年秋にはベストナインを受賞した。
一方、蛭間は浦和学院(埼玉)時代、主将として、18年夏に甲子園ベスト8を経験。U-18代表では副将を務め、中川をサポート。早稲田大では2年春からリーグ戦で活躍を見せ、ここまでリーグ戦10本塁打と同世代でも群を抜いている。
現在は中川が早稲田大の主将、そして蛭間が副将と、U-18と同じ構成だ。2人は2018年夏の甲子園準々決勝で対決しているが、最終回はU-18代表でのエピソードを紹介する。
負けた経験、打てなかった経験も得たものは大きい
早稲田大・蛭間拓哉外野手と中川卓也内野手との対談の様子
ーー高校日本代表入りした中川選手、蛭間選手ですが、チームにはすぐ打ち解けたでしょうか?
中川 ジャパンに入って何日目かに蛭間がはっちゃけ出してて、変な踊りを踊ったりしていました。
蛭間 ハハ(笑)
中川 自分的には副キャプテンにスッと相談できるような環境ではありました。
ーー蛭間選手は人見知りしないと聞きました!
蛭間 はじめての集まりで雰囲気を作っていかなきゃいけないと思ったので、体張りました(笑)。
ただ優勝を期待された日本開催のアジア選手権。3位に終わり、悔しい結果となった。それでも得たものは大きかった。
中川 結果としては3位という結果に終わってしまったのですが、その時は勝ちたい一心で負けて悔しかったですし、打てなくて悔しかったのですが、今振り返ってみると、とんでもなく、他に変えられない良い経験ができたと思っています。打てなかったことも勝てなかったこともいい経験になったと思います。
蛭間 自分も中川と同じで、打てなかったり負けてしまったら悔しい思いをしたのですが、他の韓国だったり台湾だったり、レベルが高くて自分のレベルの低さを痛感したというか、まだまだというのは感じられたので、これからもっと頑張っていかなきゃいけないと思えた。自分は悔しかったですけど、いい経験をさせてもらったなと思います。
[page_break:大学では2人のどちらがキャプテン、副キャプテンになるだろうと思っていた]大学では2人のどちらがキャプテン、副キャプテンになるだろうと思っていた
高校時代の蛭間 拓哉(浦和学院)、中川卓也(大阪桐蔭)
ーー蛭間選手は高校時代からプロ注目選手として評価が高い選手でした。高卒プロはいつまで意識していましたか?
蛭間 最後の夏までは意識していた部分はありました。ただ、最後の夏の甲子園での内容を通じて、まだまだだなと感じましたし、日本代表でも打てなかったので、そこで自信が持てなかったんです。自信がない状態でプロ志望届を出しても意味がないと思ったので、自信を持って出せるように4年間やりたいと思ったので、高校では出さなかったです。
そして早稲田大では再びチームメイトに。やはり心強いものがあったようだ。
蛭間 最初から知っていた仲だったので、最初に集まったスポーツ推薦の中で、中川は知っていたので、そこの部分では心強かったです。
中川 1年生が入ってきた時から最終学年ではどっちかがキャプテンでどっちかが副キャプテンになるだろうと思っていたので、ずっとチームの話はしていたので、U-18でキャプテン、副キャプテンをやって一緒に入ってこれて、頼りになる存在ですね。
3年が経ち、中川は主将、蛭間は副主将として、大学日本一を目指す立場となった。
2人の言葉から分かるように、3年間で2人の信頼性はさらに強固なものとなっている。
(記事:河嶋 宗一)
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22年ドラフトイヤーを迎える中川選手、蛭間選手の個別特集を新春にお届けします!
セカンドにコンバートした中川選手の守備シーンや打撃シーン。そしてインタビューでは22年にかける意気込み。大学生屈指のスラッガーの蛭間選手の豪快な打撃シーン、打撃技術について語ったインタビューも動画と記事でお届けします。2人が語った技術論、練習の意図は間違いなく、参考になるはず!お楽しみに!