プロ16年目で初の日本シリーズ出場のT-岡田 山田哲との履正社スラッガー対決は必見だ
オリックス・T-岡田(履正社出身)
11月20日から始まるSMBC日本シリーズ2021。対決の見所はいろいろあるが、今回は出身校の括りから紹介をしていきたい。それが、山田哲人とT-岡田(岡田貴弘)の履正社スラッガー対決である。
山田哲は、15年以来、2回目の日本シリーズ出場だが、一方、T-岡田はプロ16年目にして、初めての日本シリーズ出場となる。山田は2年ぶりの30本塁打以上を放ち、15年の3打席連続弾に続き、今回の日本シリーズでも一発を期待されるが、今回はT-岡田の活躍について振り返っていきたい。
今シーズンは規定打席には届かなかったとはいえ、17本塁打、63打点はどちらもチーム内では3位。リーグ全体でも11位に入った。本塁打は杉本裕太郎(徳島商出身)、吉田正尚(敦賀気比出身)に次ぐ数字でチームの躍進を支え、特に印象的だったのは9月30日、千葉ロッテ戦で守護神・益田直也(市立和歌山商)から9回表、逆転3ランを放ち、大きな印象を与えた。そんなT-岡田のヤクルトとの交流戦での活躍ぶりを簡単に見ていきたい。
<ヤクルト戦の成績>
11打数4安打 打率.364
打点1、四死球2、出塁率.462、長打率.364、OPS.825
少ない数字ではあるものの、成績だけを見れば、苦手な球団ではない。しかも、ロッテとのクライマックスシリーズの成績を振り返っても、打率.364という結果が残っている。レギュラーシーズン、さらには自身が最後にクライマックスシリーズを経験した2014年時よりも結果を残しており、良い状態で日本シリーズには入れているだろう。
四半世紀ぶりとなる日本一にも手が届くかどうか期待が膨らむオリックス。若手のみならず、T-岡田などベテラン勢の活躍も注目していきたい。
<小ネタ 高校通算55号は大阪桐蔭戦!あの中田翔から!>
T-岡田は2005年、世代を代表するスラッガーとして注目され、高校通算55本塁打を放った。第87回大阪大会準決勝では大阪桐蔭に3対11に敗れたが、当時1年生投手として騒がれていた中田翔から本塁打を放っている。2009年当時のインタビューでは、「最後の打席でホームランを打てたのは気持ち良かったです。ちょうど55号でしたし、中田(日ハム)から打ちました(笑)」と答えている。
オリックス・T-岡田(履正社出身)