News

ファーム首位打者経験ありの山下航汰は移籍先を見つけることができるか?

2021.11.19

ファーム首位打者経験ありの山下航汰は移籍先を見つけることができるか? | 高校野球ドットコム
健大高崎時代の山下航汰

 巨人3年目・育成の山下航汰外野手(健大高崎出身)が巨人を退団し、トライアウトで他球団の支配下を狙う意向だと伝えられている。

 山下を見て感じるのはブレイク時期を逃すと、非常に野球人生は苦しくなるということだ。高卒1年目でファーム首位打者を獲得。打撃技術は同世代でもトップレベルで、怪我さえなければ3年目で一軍試合出場機会を得ている選手と比較してもそれなりの成績を残せた可能性はある。

 2年目に手首の怪我もあったが、3年目の二軍、三軍の打席数を見るとかなりチャンスは与えられたのではないかと見ている。

二軍 21試合 66打席 53打数12安打 1本塁打6打点 打率.226
三軍 48試合 211打席 186打数68安打 2本塁打26打点 打率.366

 合計69試合で277打席与えられており、比較的チャンスはもらったほうだといえる。

 三軍では圧倒的な打棒を見せたが、二軍でその打棒を見せればもっと違う結果だっただろう。打撃技術も優れたものがあり、取り組みやマインドも良い選手。それが活躍に直結するわけではないのが、プロの厳しさだ。

 ドラフトが終わり、良い左打者も入っている球団もあり、編成が固まる時期。他球団でも支配下の枠は厳しい。山下はそんな状況も自覚した上で、決断したのだろう。

 山下の3年間を振り返ると、苦悩が多かったが、それを取り返せるチャンスはまだある。彼の持ち味を引き出して、大成させたいと願う球団が現れるか注目をしていきたい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鷗大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?