オリックスとヤクルト、5月交流戦の対決で結果を残したのは?
オリックス杉本 裕太郎
20日から日本シリーズがスタートする。今季はヤクルトとオリックスの対戦となった。過去の対戦は2度あり、いずれもヤクルトが日本一に輝いている。今年はどんな戦いになるのだろうか。
過去のチームの対戦は参考にならないので、今季の戦力で対戦した今年の交流戦がどんな内容だったのかを振り返る。
3連戦の結果は以下の通り。
★5月28日(京セラドーム大阪)
オリックス9-2ヤクルト
〇山本 ●バンデンハーク
エース山本が先発して、7回28人を相手に、107球5安打9三振3四死球で2失点2自責。打線がヤクルト先発バンデンハークから初回に5得点するなど12安打と爆発して快勝した。
★5月29日(京セラドーム大阪)
ヤクルト7-4オリックス
〇小川 ●田嶋
逆にヤクルトが2回までに5点をリードする展開でオリックスの終盤の追い上げをヤクルト清水、マクガフの救援陣が抑えた。
★5月30日(京セラドーム大阪)
オリックス8-7ヤクルト
〇富山 ●石山
オリックス増井、ヤクルト・スアレスが先発したが、打撃戦となりオリックスが8回から登板したヤクルト石山を攻略して逆転した。
対戦成績はオリックスの2勝1敗だった。3連戦の個別の成績はどうだったのか。両チームともクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ初戦のスタメンで調べてみた。
ヤクルト
(中)塩見 泰隆 14打数5安打2打点
(左)青木 宣親 7打数1安打1打点
(二)山田 哲人 11打数2安打0打点
(三)村上 宗隆 10打数1安打3打点1本塁打
(右)サンタナ 10打数6安打2打点1本塁打
(捕)中村 悠平 9打数2安打1打点
(一)オスナ 12打数6安打5打点1本塁打
(遊)西浦 直亨 9打数2安打0打点
オリックス
(中)福田 周平 13打数2安打0打点
(三)宗 佑磨 11打数4安打1打点
(指)吉田 正尚 13打数4安打1打点1本塁打
(右)杉本 裕太郎 12打数4安打6打点1本塁打
(一)T-岡田 11打数4安打1打点
(左)ラベロ (出場なし)
(二)安達 了一 7打数2安打
(遊)紅林 弘太郎 12打数4安打3打点1本塁打
(捕)若月 健矢 1打数0安打0打点(途中出場のみ)
3試合でヤクルトのチーム打率.267に対して、オリックスはチーム打率.327と上回っているが、ヤクルトがCSファイナルで先発した奥川、高橋と対戦していない。好調な投手相手にどこまで打力が通用するか。また、清水、マクガフの救援陣に対してはマクガフから1本安打を放っているだけと抑え込まれているだけに、救援陣を登板させない展開に持ち込みたいところだろう。
ヤクルトは助っ人2人がオリックスに相性がいい。サンタナ、オスナの2人で22打数12安打、打率.545。山本に対してもサンタナが2本、オスナも1本放っており、この2人の出来がヤクルト打線のカギを握るかもしれない。
両チームの主軸は、オリックスでは吉田正、杉本に加え、宗、紅林も結果を残している。ヤクルトでは村上が打率は低いが1発は放っている。山田、青木には結果がでなかった。
ヤクルトにすれば調子が上がっていない時期だった。オリックスはこの対戦後の6月からの快進撃で借金生活から抜け出して首位まで駆け上がった。互いにレベルアップした姿での頂上決戦はどうなるのか。