ヤクルトから山田&村上の40発コンビ達成なるか
高校時代の山田哲人、村上宗隆
8月20日の広島戦で村上 宗隆(ヤクルト)が2本塁打を放ち、2年ぶりに30本塁打の節目に到達した。セ・リーグの本塁打王争いでも岡本 和真(巨人)と並んでいる。
村上が本塁打王を獲得すれば自身初。そして2015年の山田 哲人以来、球団としては6年振りとなる。日本人選手では町田 行彦(1955年)、佐藤 孝夫(1957年)を含め4人目の獲得だ。また山田、町田、佐藤の3人はいずれも右打ち。日本人選手の左打ちとしては初となる。
また、ヤクルトはここまで88試合を消化しており、このペースで村上が本塁打を重ねると143試合換算で48.7本となる。ヤクルトにおける最多本塁打の記録は日本記録でもあるバレンティン(現ソフトバンク)が2013年に記録した60本。さすがにこの数字は少し遠いが、50本の大台は射程圏内となっている。
ヤクルトの日本人選手における最多本塁打を調べてみると、岩村 明憲が2004年に記録した44本がトップ。この44本は外国人選手を含めてもペタジーニと並んで球団2位タイとなっている。
その他に40本の大台に到達した日本人選手はひとりもいない。これまでに3度のトリプルスリーを達成した山田も30本塁打以上を4度記録しているが、最多は2015年と2016年の38本。40本は未知の領域となっている。
そんな山田も現在26本塁打。143試合に換算すると42.2本となる。初の40本の大台、そして村上同様に44本の日本人記録更新も射程圏内だ。仮に40本コンビが誕生となれば、球団史上初また日本人選手2人による40本コンビはNPB史上でも初の快挙となる。
現在チームは首位の阪神と2.5ゲーム差の3位と優勝を狙える位置につけている。ここから1勝でも多く積み上げていくためにも、村上と山田の本塁打は必要不可欠だ。村上は「タイトルより優勝」と語っていたが、本塁打を1本でも多く打つことはチームの勝利、そして優勝に近づくことは疑いようのない事実でもある。
はたして村上と山田はチームを優勝に導いた上で、40本の大台に到達し、さらには岩村の持つ日本人選手による球団記録の44本を超えることができるだろうか。そして球団史上初となる村上と山田による40本コンビ誕生にも期待がかかる。
※数字は2021年8月22日終了時点
(記事:勝田 聡)