都立高島vs開成
都立高島 エースと上位打線が活躍 7回コールド勝ちで初戦突破
都立高島の選手たち ※写真提供=都立高島高校 野球部
まず1回裏、都立高島は5番相馬 弘典の適時三塁打で2点を先制。さらに3回裏にも、3番玉城勝寛の適時三塁打と犠飛で3点を入れ、5対0。さらに押し出しなどもあり、5回まで7対0とリードする。5回までヒット数は3本と決して多くないのだが、四球で走者をためたところで効果的にタイムリーがでて着実に1点を加えていた。そして6回裏には、3番玉城が2本目の適時三塁打で8点目。さらに犠飛で、9点目を入れる。玉城は練馬シニア出身の左の好打者。インサイドスイングでボールを捉え、次々と鋭い打球を飛ばしていく。
またこの日、最も良かったのがエースの角津田夢叶の投球だ。130キロを超えるようなボールはないのだが、125キロ前後の速球は手元でよく伸び、空振りを奪うことができていた。リードする木村も「ボールは速いわけではないですが、ストライクが取れるのが強みです。まだ浮いたり、変化球の精度も完璧ではないですけど、ストライクが取れたので試合を作れました」とエースの投球を評価。また、菊池監督は「ストライクが取れる投手なので、このチームの軸」と信頼する。
実戦力の高さを思う存分発揮した都立高島。一方、開成は四死球も多く、思うような力を発揮出来ずに終わった。青木監督は「しっかりとハマれば、上位を狙えるチームだと思います。ずっと話してきたのが、相手どうこうではなく、自分たちの力を普段どおり出すためには日々の練習、試合の向き合い方を大事にしなさいと伝えてきました。その観点で踏まえると今日はそれができなかったです」と振り返った。
力のある選手は多く、背番号1の福家将寛(2年)はこの段階で、125キロ前後。来年には130キロを超える可能性があり、正捕手の安田鴻希は180センチ80キロと体格もよく、スローイングも速い大型捕手だった。
公式戦で実力を発揮するのは非常に難しい。そう実感させるゲームだった。
(取材=河嶋宗一)
刻々と変わる首都・東京の動きを早く・詳しくお伝えします。
そして、甲子園切符をつかむチームは…夏の高校野球東京大会の試合も熱くお届けします!
TOKYO MX「news TOKYO FLAG」(月~金 午後8時~ 土・日午後6時~)