News

夏の高校野球運営委員会 甲子園練習の中止などが決定

2021.06.03

夏の高校野球運営委員会 甲子園練習の中止などが決定 | 高校野球ドットコム

 今夏の第103回全国高校野球選手権大会の臨時運営委員会(八田英二委員長)が2日にオンライン形式で開かれ、新型コロナウイルスの感染防止対策の一環から現時点で決めるべきこととして、全国大会について下記4点が決まった。

・甲子園練習の中止
・ドリームシートの中止
・アルプススタンドの入場については学校関係者のみとする
・組み合わせ抽選会はフェスティバルホールで実施せず。オンラインでの開催などを検討する

 甲子園練習の中止に関しては、代表校の関西入りを遅らせ、宿舎での合宿生活をできる限り短くすることが目的。フェスティバルホールでの抽選会は全代表校の選手が同じホールに入るため、同じ空間での接触の機会を避けるための措置となった。地方大会の日程が順調の消化された場合、代表校は8月2日の東西・東京大会で出そろう予定。主催者側は8月3日か4日にオンライン形式での抽選会を実施したい意向だ。
アルプススタンドの学校関係者のみ入場は今春のセンバツ大会でも実施されている。学校関係者のみにすることで、代表校の生徒と一般観客の接触機会を減らすことが目的。

 ドリームシートは、変異型ウイルスが流行する中で、子供たちが密集する場をなくすことで、感染リスクを少なくすることが目的となる。現段階では有観客を想定しての準備が進められているが、状況を見極めながら判断するとしている。

 また、地方大会での感染防止対策ガイドラインも定められ、代表校が地方大会終了後から全国大会までに感染者、感染が疑われる者が発生した際の対応も決まった。

 地方大会終了後から全国大会までに代表校から感染者、感染が疑われる者が発生した場合は可能な限り選手変更などで対応し、万が一全国大会にチームとして出場できなくなった場合は、代表校の差し替え(準優勝校など)はしないことが決まった。
代表校の差し替えは2005年の高知大会で不祥事により代表校が辞退し、準優勝校が出場したケースがあるが、これは新型コロナウイルス感染対策として設けられた今回のガイドラインとは別の認識になる。

 代表校の選手が感染した例としては、1962年に春夏連覇を目指した作新学院のエース・八木沢荘六投手(元プロ野球選手)が甲子園開会式当日に赤痢と判明し隔離。準々決勝からベンチ入りに復帰した例がある。当時は大阪でコレラ騒ぎがあり、主催者側は出場全選手に予防接種を義務付けていた。作新学院加藤斌投手の好投で春夏連覇を達成している。
なお、今春のセンバツでは大会前と1回戦後にPCR検査を実施し、チーム関係者全員が陰性と診断されている。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.02

【四国】高松商、33年ぶりの決勝進出の立役者は茨城の強豪シニア出身の1年生右腕!<春季地区大会>

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.28

【鳥取】鳥取城北が大差でリベンジして春3連覇<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>