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2020年育成1位・近藤廉がプロ入り初登板!這い上がってきた中日の育成出身投手

2021.05.30

2020年育成1位・近藤廉がプロ入り初登板!這い上がってきた中日の育成出身投手 | 高校野球ドットコム
三ツ間卓也(健大高崎出身)

 5月28日、日本ハム対中日(札幌ドーム)の一戦で近藤廉(中日)がプロ入り初登板を果たした。近藤は2020年育成ドラフト1位で指名され、札幌学院大から中日へと入団したルーキー左腕。支配下指名を受けた選手たちを含めてドラフト同期のなかでは最速で一軍デビューを果たした。

 1-10の8回と大差がついた比較的楽な場面だったものの1回無失点、被安打1、奪三振2と堂々の内容。役割をしっかりと果たしている。今後は貴重な中継ぎ左腕として一軍定着を目指すことになる。

 中日の育成ドラフト出身投手を見ると、これまでに5人が支配下登録を勝ち取っており近藤は6人目となる。

 そのなかでこれまでにもっとも結果を残しているのは三ツ間卓也だ。三ツ間は2015年育成ドラフト3位で指名されBC武蔵から入団した右腕。2年目となる2017年から支配下登録されると、35試合に登板し2勝1敗11ホールド、防御率4.06の成績を残した。

 その後も2019年にも29試合に登板し2勝2敗4ホールド、防御率3.38と中継ぎの一角として結果を残している。今シーズンは一軍での登板はないものの、これまでに通算72試合に登板し4勝、15ホールドをマークしている。登板試合数、勝利数、ホールド数はいずれも中日の育成ドラフト出身者では最多となっている。

 同じく中継ぎ右腕の木下雄介も結果を残している。木下は2016年育成ドラフト1位で指名され四国IL徳島から入団した右腕。木下も2年目に支配下登録され昨年までに37試合に登板した。

 今年も中継ぎの一角で期待されていたものの、オープン戦で右肩を脱臼。その後トミー・ジョン手術も受けたことで今シーズン中の復帰は絶望的となっている。

 その他ではマルクと矢地健人が支配下登録後に一軍登板を果たしている。また岸本淳希は支配下登録されたものの、一軍登板がないまま退団した。

 近藤は三ツ間や木下と同じように一軍で戦力となれるだろうか。今後もその投球に注目が集まる。

<中日の育成ドラフト出身投手>

※支配下登録された投手

矢地健人高岡第一高→高岡法科大→2009年育1位)

岸本淳希敦賀気比高→2013年育1位)※一軍登板なし

三ツ間卓也健大高崎高→BC武蔵→2015年育3位)

木下雄介生光学園高→駒沢大(中退)→四国IL徳島→2016年育1位)

石田健人マルク東邦高→龍谷大→2017年育2位)

近藤廉豊南高→札幌学院大→2020年育1位)

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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