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世代屈指の奪三振率誇る梅野雄吾、らヤクルトの98年世代

2021.03.25

世代屈指の奪三振率誇る梅野雄吾、らヤクルトの98年世代 | 高校野球ドットコム
高校時代の梅野 雄吾(九産大九産出身)

 今年で高校を卒業して5年目を迎える98年世代の選手たち。高卒5年目といえば、大学に進学した選手たちがプロの世界に飛び込んでくる年でもある。今シーズンの大卒ルーキーといえば、阪神の佐藤 輝明や、東北楽天の早川 隆久らが注目を浴びるが、高卒入団組にもオリックス・山本 由伸や埼玉西武の今井 達也ら錚々たるメンツが揃う。

 本記事では各球団の98年世代の選手たちをピックアップし、その現在地を見ていこう。今回は、昨シーズンセ・リーグ6位の東京ヤクルトスワローズだ。

高卒組は全員一軍公式戦に出場

 現在ヤクルトに在籍する98年世代の選手は以下の通り。

▼高卒5年目(2016年ドラフト)
寺島 成輝履正社・1位)
35試合 1勝1敗 3ホールド 45.1回 32奪三振 防御率4.37

梅野 雄吾九産大九産・3位)
141試合 10勝8敗 4セーブ 50ホールド 144.2回 145奪三振 防御率4.48

古賀 優大明徳義塾・5位)
45試合 打率.086(70打数6安打) 0本塁打 2打点 0盗塁

長谷川 宙輝(成徳学園・育成2位)※入団時はソフトバンク
44試合 1勝2敗 7ホールド 43.1回 45奪三振 防御率5.82

▼大卒1年目(2020年ドラフト)
木澤 尚文慶應義塾・慶應義塾大・1位)
山野 太一高川学園・東北福祉大・2位)
元山 飛優佐久長聖・東北福祉大・4位)
並木 秀尊(市川口・獨協大・5位)
丸山 翔大小倉工・西日本工業大・育成4位)

 高卒入団では寺島 成輝梅野 雄吾の投手組が1年目に一軍デビューを飾り、昨シーズンまでに初勝利を挙げている。寺島はやや苦しんでいるが、昨シーズンは自己最多の30試合に登板し、防御率2.48と好成績を収めた。一軍に定着し、巻き返しを図るチームの戦力になりたい。

 梅野は3年目に68試合に登板するなど、4年間で通算141試合に登板している。さらに通算奪三振率9.02と高い数字を保っており、98年世代で通算100回以上を投げた投手では、阪神・才木 浩人の9.18、千葉ロッテ・種市 篤暉の9.10に次ぐ3番目の数字だ。

 3年目まではなかなか一軍で出番がなかった古賀優大だが、昨シーズンは正捕手・中村 悠平の故障などもあり、27試合に出場した。今シーズンは中村が復帰し、西田 明央などライバルも多いが、出場数を増やしたいところだ。

 また、ドラフトでは育成2位で福岡ソフトバンクに入団した長谷川 宙輝は、ヤクルトに移籍した昨シーズンに一軍初出場を果たし、44試合に登板した。防御率5.82と安定した成績は残せなかったが、飛躍のシーズンとなった。

 大卒組では木澤 尚文山野 太一ら上位指名の投手には即戦力としての期待がかかる。山野とともに東北福祉大で活躍した元山 飛優も、4位指名ながら背番号6を与えられているようにその期待は大きい。並木 秀尊は足のスペシャリストとしてプロ入り。福岡ソフトバンク・周東 佑京や、千葉ロッテの和田 康士朗のようにスピードを武器に主力の座をつかみ取りたい。

 高卒の3投手はここまでリリーフでの起用が多い。大卒の2投手には先発投手としての期待がかかっており、今シーズンは98年世代リレーを目にすることができるかもしれない。

(記事=林 龍也

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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