News

大卒投手が圧倒的!2005年以降のヤクルト開幕投手を振り返る

2021.03.30

大卒投手が圧倒的!2005年以降のヤクルト開幕投手を振り返る | 高校野球ドットコム
小川 泰弘

 3月26日にシーズンが開幕した。指名されたエース格の投手たちは大一番でベストなピッチングを見せた。

 12名の顔ぶれを見ると高卒出身が6名、大卒出身が6名となっており社会人出身はひとりもいない。開幕投手はローテーションや相性、故障の影響などもあるとはいえ、多くの場合、球団の顔とも呼べる投手が登板する。

 社会人出身の投手は少ないのか、それともたまたまなのか。開幕投手たちの経歴を楽天が新規参入した2005年以降で球団ごとに調べてみた。

 ヤクルトの開幕投手は小川 泰弘が務めた。小川にとって2年ぶり5度目の大役となった。昨シーズンの小川は規定投球回にこそ届いていないものの、2年ぶりに2桁勝利を記録。8月には自身初のノーヒットノーランも達成した。

 そんなヤクルトの開幕投手を振り返ってみると、小川と同じ大卒投手が圧倒的に多い。2005年から2020年の16年間でなんと14回も大卒投手が開幕投手を務めている。その内訳は石川 雅規秋田商→青山学院大)が9回、小川が4回、そして館山 昌平日大藤沢高→日本大)が1回である。

 その石川は2005年の開幕投手を務めているが、この年の他11球団の開幕投手で現役を続けているのは、松坂 大輔(西武)と和田 毅(ソフトバンク)のふたりだけ。他9球団の開幕投手たちはすでに現役を退いている。横浜の開幕投手を務めたのは、DeNAの新監督である三浦 大輔だった。こういった事実からも石川の息の長さがよくわかる。

 生え抜き高卒の開幕投手は2007年の石井 一久東京学館浦安高)以来、不在となっている。この年の石井は敗戦投手となっており、白星を挙げた生え抜き高卒の開幕投手は1993年の川崎 憲次郎津久見高)が最後となっている。

 また、社会人出身の開幕投手はこの期間にひとりもおらず、1993年の西村 龍次広陵高→寒川高→ヤマハ)までさかのぼる。

 外国人投手では2018年にブキャナンが大役を務めた。この期間の前だが、2004年にベバリン、2003年にホッジスと2年連続で異なる外国人枠の選手が開幕投手を任された。これはセ・リーグではヤクルトしか記録していない。

<ヤクルトの開幕投手>
※2021年は予定
※2005年以降

2021年:小川 泰弘成章高→創価大)
2020年:石川 雅規秋田商→青山学院大)
2019年:小川 泰弘成章高→創価大)
2018年:ブキャナン
2017年:石川 雅規秋田商→青山学院大)
2016年:小川 泰弘成章高→創価大)
2015年:小川 泰弘成章高→創価大)
2014年:小川 泰弘成章高→創価大)
2013年:館山 昌平日大藤沢高→日本大)
2012年:石川 雅規秋田商→青山学院大)
2011年:石川 雅規秋田商→青山学院大)
2010年:石川 雅規秋田商→青山学院大)
2009年:石川 雅規秋田商→青山学院大)
2008年:石川 雅規秋田商→青山学院大)
2007年:石井 一久東京学館浦安高)
2006年:石川 雅規秋田商→青山学院大)
2005年:石川 雅規秋田商→青山学院大)

(記事:勝田 聡

関連記事
堂林も復活傾向で20代、ベテラン選手もハイクオリティな広島カープのスタメンは上位指名が大半!
キャンプ2軍スタートの小園海斗(報徳学園出身)はファーム最多安打の実力を見せられるか
広島5年目左腕がキャンプ1軍スタート。トミー・ジョン手術からの復活なるか

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.04

【春季愛知県大会】注目の師弟対決の決勝、享栄が中京大中京を下して8年ぶり8回目の優勝

2024.05.04

1500人近くの中学生が肩肘検診を一斉に受ける!ポニーのお祭り行事・ポニーフェスタは今年も大盛況!

2024.05.04

【新潟】東京学館新潟、糸魚川がコールド勝ちでベスト16入り<春季県大会>

2024.05.04

【大阪】大阪桐蔭、大体大浪商などがベスト16で夏シード獲得、履正社は2年連続ノーシード<春季大会>

2024.05.04

【石川】日本航空石川、星稜、小松大谷、金沢学院大附が4強入り<春季県大会>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.29

【春季埼玉県大会】今年の西武台はバランス型!投手陣の完封リレーで初戦突破!

2024.04.29

東海大相模の149キロ右腕・福田拓翔が6回10奪三振の快投!「甲子園で150キロを投げたい」とセンバツV・健大高崎の石垣をライバルに!

2024.04.29

【石川】金沢、遊学館がコールド勝ちでベスト16入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>