いきなり実現した東西の名門対決
江口 奨理(浦和学院)と高橋 奎二(龍谷大平安)
2月23日に迫った今春のセンバツ大会の抽選会。高校野球界にとっては2年ぶりの球春到来に首を長くして待っているファンも多いだろう。今回は抽選会にちなみ、過去大会で注目の初戦カードとなった試合を紹介していく。
2015年の第87回大会では直近での優勝校対決が実現した。大会3日目の第3試合で2014年優勝の龍谷大平安と2013年優勝の浦和学院が激突。名門対決にふさわしく両者一歩も譲らないがっぷり四つの試合が繰り広げられた。
両校ともに主戦左腕を擁した。龍谷大平安の高橋 奎二は優勝を飾った前回大会でも4試合に登板しており経験豊富だ。一方浦和学院の江口 奨理は秋の公式戦ではは13試合に登板して8完投、5完封と驚異の安定感を誇った。
その両左腕が力を発揮する。江口は9回まで被安打3無失点と圧巻の投球を披露し、高橋も8安打を喫すも後続を断ち得点を与えなかった。試合は延長戦に突入し、10回は両者三者凡退で終わる。そして迎えた11回、浦和学院は2死二塁から7番・荒木 裕也、8番・西野 真也の連続適時打で2点を先制。ここまで好投の高橋からこの試合初の2連打で均衡を破った。その裏江口は三者凡退で締め、2013年覇者・浦和学院が2時間08分の激戦を制した。
今大会は8校の優勝経験校が出場。その内、大阪桐蔭(2012年、2017年、2018年)、東海大相模(2011年)、敦賀気比(2015年)、智辯学園(2016年)が近年で優勝を果たしている。対戦となれば注目を集めそうだ。
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